【マギ】便利屋少女と政務官。2【ジャーファル】

思いがけない ページ2

ジャーファルside



昨日、多かった仕事がひと段落ついて、私は疲れ切っていました。



でも、Aのこと思い浮かべたら、そんなのすぐ吹き飛んでしまって。




うわあ自分単純だな。恥ずかしい。


なんて思いながら自然とAの部屋を向かう足。




コンコン、

一応夜だし、控えめに扉を叩く。



すると、しばらくして

誰ですか？って声。



それだけで、心が浮き立って。



ジャ「ジャーファルです。」

早く会いたくて、
つい早口で言ってしまう。



でも、




A「…今日は、会えないんです。」

ジャ「…っえ。」



思いがけない言葉に、情けなく漏れる声。



A「…ごめんなさい。」



何があったのか、
考える間も与えないような、声。




放っておけない。

でも、想いが通じ合った今、
構いっぱなしにしていたら、飽きられるんじゃないか。


ネガティヴな思考が働いて、

つい言ってしまったんだ。

わかりましたって。


でも、


それを後になって後悔するなんて、
思いもしていなかったんです。

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