検索窓
今日:17 hit、昨日:3 hit、合計:57,919 hit

希望の光 ページ4

おじさん「……ハハッ。迷宮に行くだって?」

おじさんは一瞬驚いたように目を見開いていたがやがて笑い出した。

A「私は本気です。

………たとえ、帰ってこれなくなったとしても…」


入ってしまったら、クリアするまで外へ出られない。

そんなことはわかっている。

だけど…

これからずっと、こうやってひとりぼっちで暮らしていくよりはずっといいとおもったのだ。

私は息をすうっと吸ってもう一度告げた。

A「私は、迷宮に行きます。」

今度ばかりはおじさんも笑いはしなかった。

おじさん「そうかい……」

それからおじさんはニコッと笑い

おじさん「わかった!君がそう望むのなら、俺は止めやしないよ。好きにするといい。」

A「おじさん…今までありがとうございました。」

そういって別れを告げようとした時

おじさん「待て。」

A「…?」



おじさん「これを持って行きなさい」

おじさんはそう言うと、私に袋いっぱいの食べ物や怪我をした時のためにと、包帯などをくれた。

おじさん「本当は君を行かせたくないんだが…君は言ってもきっと、俺の言うことを聞かないだろう…?だからせめてこれを持って行きなさい。」

A「ありがとう…ございます」

少し泣きそうだった。



こうして私は迷宮へ行った。

そして









無事に生還することができた。


みんな驚いていたっけ。

わずか9歳だった私が迷宮を攻略したことを。

迷宮で私はジンである、アルテミスと出会い、共に戦ったのだ。

たくさんの死者も見た。

おじさん「…あぁ!A!聞いたぞ、迷宮にクリアしたと、すごいじゃないか!」

A「ありがとうございます。」

私が迷宮を攻略したことは噂となりみんなが私を注目するようになった。

(迷宮は楽しかったなぁ…。
これからまた元の生活に戻ってしまうのね…。

誰からも必要されないのなら、もうずっと迷宮の中にいたかった。)


迷宮の中ではワクワクすることだらけで、孤独とか、余計なことを考えないですむ。

だってあそこは他のことなんて関係ない。自分次第だもの。

強ければ生き、弱ければ死ぬ。
たったそれだけのことだった。

でも今はもう…

私はまた一人……。

そんな孤独感に押しつぶされそうになった時…

「君…、君が迷宮攻略をしたAという娘か?」

希望の光が差したのだ。

一人は嫌。→←少女の私と迷宮



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:マギ , ジャーファル   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

フラン(プロフ) - 更新すっごく楽しみにしてます!! あと、麻痺の所の主人公の言葉 『おやすみなさい』の部分が 『おはすみなさい』になってましたよ! (2017年2月16日 12時) (レス) id: 7e36a6fde4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ユフィさん» 控えめに言ってめちゃめちゃ嬉しいです!!話数的にあとちょっとですが、最後までよろしくお願いします! (2016年12月18日 16時) (レス) id: 7a6263ada5 (このIDを非表示/違反報告)
ユフィ(プロフ) - 茜さん» 久しぶりの更新ですね!ちゃんと見てますよ〜!ジャーファルさんと夢主ちゃんかわいいですね♪更新頑張ってください♪ (2016年12月18日 15時) (レス) id: fb1a49826a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - けーじろーさん» も…もったいなき御言葉!!ありがとうございます&更新遅くてすみません! はやく更新できるよう、頑張ります! (2016年9月25日 10時) (レス) id: 4df2c4eb49 (このIDを非表示/違反報告)
けーじろー(プロフ) - めっちゃ続き気になるぅ〜!ゆっくりでいいので頑張って下さい♪ (2016年9月25日 10時) (レス) id: 3429c2729d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2016年6月17日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。