監獄の中の男装少女＿2【ブルーロック】

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心配そうな顔をした潔センパイ。





私はそんなことを言われるとは思わなくて、目を見開かせた。







『……急に、女扱いじゃん。別に、喉が渇いただけだべ』




「そ、そうなの？」










「(じゃあなんで、そんなに辛そうな表情(カオ)なんだよ)」








『あぁ、そだ。第4試合、勝ったんだよね。おめでと』




「えっ？あ、あぁ…。ありがとう」






潔センパイはホントに寝れないようだから、試合映像を確認するらしい。






モニタールームの大画面で見るらしいから、私もついて行く。





さっきはタブレットのちっちゃい画面でしか見れなかったから。






『最後のシュート、なまら(すごく)良かったべ』




と、親指を立ててセンパイに向ける。






「え、観てたの？」




『タブレットでだけど。あれは生で観たかったなぁ』








私は潔センパイの顔を覗き込んでこう言った。






『自分のシュートで相手を潰すのって、気持ちぃでしょ？』





「っ！」







思わず口角が上がり、微笑を浮かべる。




潔センパイは薄暗くてもわかるくらい頬を火照らせ、立ち止まってしまった。






「えと、その……それで、気持ちいいって思うの性格悪いとか思わない？」






声が若干裏返ってる。





『そんなこと聞かれても、私性格悪いし』



「そうなの？」





『昔は相手を潰していくのが楽しかったから』



「昔……」






今じゃもうそれは味わえないけど。




男に混じってサッカーをすれば、当然舐められる。




それがムカついた。





だから潰してやった、それだけのこと。











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モニタールームにつくと、誰かがいた。











「……潔と、マネージャーか。何しに来た？」





千切センパイだ。






「千切…いや…寝れなくてちょっと…」



『おれは水飲みに言ったら潔センパイがいたからついて来た』



『千切センパイは？』






見た目にそぐわず、胡座をかく千切センパイに聞いてみた。





あんまり千切センパイと関わりないんだよね。





てか、もともと千切センパイ喋る方じゃないし。





「…俺も寝れなくて…」







みんな寝れないんじゃん。






「お前のゴール観てた」


「え」




あ、ちょっと潔センパイ照れたべ。






「そりゃ寝れないよな…。こんな気持ちいいの決めたら」



「ストライカーとして最高の瞬間だろ」

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