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シリーズ最初から読む | 作品のシリーズ [連載中]

.アリスの学校にいた頃の夢を、ずいぶん久しぶりに見た。小学生の頃、半年だけ通っていた不思議な学校。もう姿かたちもおぼろげだが、夢の中でその学校の誰かが私に尋ねてくる。


 好きな色は?
 快活な少女が。

 数学のどんなとこが好きなの?
 にこやかな先輩が。


 夢の中の私は顔を上げ、よどみなく答えた。

 若葉みたいに鮮やかな黄緑色が好き。これから何か新しい良いことが起きる、可能性が広がる、そんな予兆のような色だから。

 世界のあちこちが美しく分解されていくところが好き。得体の知れないものも、じっくり読み解けば小さな式にまとまってしまうところ。分からないことへの恐怖を和らげてくれるから好き。




 目が覚めて、なお夢に引きずられるように当時の友人たちのことを思い出す。元気だろうか。きっと、あの後も現在も、誰ひとり欠けることなく、明るく力強く生きていることだろう。
 1階に降り、冷たい水で顔を洗う。洗顔を終える頃には、すっかり気持ちは切り替わっていた。部活、定期試験、進路。目を向けるべき課題は前に山積している。後ろを振り返っている暇はない。思考はさっさと、部活の会計処理に移された。執筆状態:連載中

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syk28h5xmg(プロフ) - 更新ありがとうございます (4月16日 2時) (レス) @page4 id: 89be4afaf3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽるん | 作成日時:2024年4月3日 2時

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