今日:2 hit、昨日:16 hit、合計:1,403 hit
シリーズ最初から読む | 作品のシリーズ [連載中]
小|中|大|.アリスの学校にいた頃の夢を、ずいぶん久しぶりに見た。小学生の頃、半年だけ通っていた不思議な学校。もう姿かたちもおぼろげだが、夢の中でその学校の誰かが私に尋ねてくる。
好きな色は?
快活な少女が。
数学のどんなとこが好きなの?
にこやかな先輩が。
夢の中の私は顔を上げ、よどみなく答えた。
若葉みたいに鮮やかな黄緑色が好き。これから何か新しい良いことが起きる、可能性が広がる、そんな予兆のような色だから。
世界のあちこちが美しく分解されていくところが好き。得体の知れないものも、じっくり読み解けば小さな式にまとまってしまうところ。分からないことへの恐怖を和らげてくれるから好き。
目が覚めて、なお夢に引きずられるように当時の友人たちのことを思い出す。元気だろうか。きっと、あの後も現在も、誰ひとり欠けることなく、明るく力強く生きていることだろう。
1階に降り、冷たい水で顔を洗う。洗顔を終える頃には、すっかり気持ちは切り替わっていた。部活、定期試験、進路。目を向けるべき課題は前に山積している。後ろを振り返っている暇はない。思考はさっさと、部活の会計処理に移された。執筆状態:連載中
好きな色は?
快活な少女が。
数学のどんなとこが好きなの?
にこやかな先輩が。
夢の中の私は顔を上げ、よどみなく答えた。
若葉みたいに鮮やかな黄緑色が好き。これから何か新しい良いことが起きる、可能性が広がる、そんな予兆のような色だから。
世界のあちこちが美しく分解されていくところが好き。得体の知れないものも、じっくり読み解けば小さな式にまとまってしまうところ。分からないことへの恐怖を和らげてくれるから好き。
目が覚めて、なお夢に引きずられるように当時の友人たちのことを思い出す。元気だろうか。きっと、あの後も現在も、誰ひとり欠けることなく、明るく力強く生きていることだろう。
1階に降り、冷たい水で顔を洗う。洗顔を終える頃には、すっかり気持ちは切り替わっていた。部活、定期試験、進路。目を向けるべき課題は前に山積している。後ろを振り返っている暇はない。思考はさっさと、部活の会計処理に移された。執筆状態:連載中
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
367人がお気に入り
367人がお気に入り
設定タグ:学園アリス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
syk28h5xmg(プロフ) - 更新ありがとうございます (4月16日 2時) (レス) @page4 id: 89be4afaf3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽるん | 作成日時:2024年4月3日 2時