14話：緊張イントロダクション！ ページ16
貴方「私、藤咲Aです。雷門中の2年生です。」
？「オレは貴志部大河です。木戸川清修中学2年で、サッカー部所属です。」
貴方「え？アナタが貴志部大河さん…？」
貴志部「オレのこと知ってるんですか？」
貴方「あ、はい。今日聞いただけなんですけど…。練習の虫で、すごく努力家だと。」
貴志部「参ったな。他校の生徒にそんなことを言われるなんて。」
貴方「で、でも凄いと思います！努力って、誰にでもできることじゃないですから。」
貴志部「ありがとうございます。それにしても、ホーリーロードの時はお会いしませんでしたよね？新しい雷門のマネージャーですか？」
貴方「い、いえ！マネージャーではなくて、監督補佐…みたいな感じです。」
貴志部「それで今日は何故うちに？」
貴方「あ……えっと、招待状を届けに来たんです。それと、木戸川清修の監督の忘れ物も。」
貴志部「そっか…初日から大変なんですね。」
貴方「あの……。 」
貴志部「はい？」
貴方「その、同い年ですし…。貴志部さんさえ良ければ、気軽に話して欲しいと思いまして…。」
貴志部「あ……それもそうか。これから、会う機会も増えるだろうし…、お言葉に甘えてフランクに話すよ。えっと、Aだっけ。キミも、もっと楽にしてね。」
貴方「あ、うん。じゃあ、貴志部くんって呼んでもいいかな。」
貴志部「もちろん。」
貴志部くん。状況判断能力が高そう。それに、一際落ち着いていて、神童くんみたい。
そう言えば、貴志部くんがキャプテンなんて話していたっけ。どうやってチームを引っ張るのか、そこがまた気になる感じだ。
貴志部「ほら、見えてきた。アレが木戸川清修中学だよ。」
貴方「わぁ…趣ある学校だね。」
貴志部「昔からある学校で、少し傷んでる所もあるけど、比較的過ごしやすいよ。サッカー部の部室に案内するから、着いてきて。とは言っても、もうみんな下校してるから、監督しか居ないだろうけど。」
貴方「はい！お願いします。」
どんな監督さんに会えるんだろう。
ワクワクする。円堂監督と知り合いだし、きっと良い人なんだろうな。
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月18日 23時
