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79話 相談 ページ43

「お待たせしました。アイスティーお2つです。ごゆっくりどうぞ。」



『あ、美味しい。』


注文した飲み物を一口飲んでみると、甘いキャラメルの味が広がる。
目の前の薫さんはブラックコーヒーを涼しい顔で飲んでいる。大人の女性だ。
さっきの交差点とは真逆の、心地よい静かさの雰囲気の店内に心が休まる。



『渋谷にこんなところあったんですね。』



薫「でしょ。ここ、落ち着いた感じだし、美味しいから行きつけなのよね。」


『そうなんですか。』


薫「で、黄瀬くんとなにかあったのかな?Aちゃんは。」


『あ、やっぱりわかりますか。』



薫「まあ、私くらいになるとね。
なんて、嘘よ。わかりやすいのよAちゃん。まあ、お姉さんに話してみなさいっ!」


『それがですね────』




『というわけでして。』



薫「ふーん。で、なんて返事したの?OKした?」




意外にあっさりしたリアクションだった。
薫さんのことだ。もっとキャーキャー言うと思っていた。




『考えさせて、と。』



薫「へー。それは昨日、それとも一昨日?」



『いえ、1週間前です。』



薫「え、は!?1週間!?」



『え、はい。』



薫「あなた…そういうところは本当に馬鹿よね。」


『え、馬鹿!?』


1週間の何にそんなに驚き、罵倒されなければならないのか。私にはわからなかった。


薫「好きって言ったのに1週間も考えさせてって待たされて、勇気ふるって言った側としては不安だろうね。」


『たしかに、そうですね。』



薫「だいたい、好きなのになんで考えさせてなんて言ったの?」



『それは、なんか、びっくりしちゃって、つい。』


薫「だったら尚更、早くはっきり返事しなさい。恋とチャンスは待ってくれないわよ。

返事はもう決まってるんでしょ?」



曖昧な答えで相手を不安なまま待たせていた。
それはひどく辛いであろうことに気づけずにいた。
このままじゃ、涼太君も私も、誰も報われない。


『…はい。』


薫さんに後押しされ、会うことを決めた。

80話 アイスティー→←78話 渋谷


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 黒バス   
作品ジャンル:アニメ
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弥生(プロフ) - や ちさん» はじめまして!読んでいただき、ありがとうございます!感想も頂けて嬉しい限りです!ありがとうございます!これからも頑張っていきたいと思うので、よろしくお願いします!! (2017年7月28日 11時) (レス) id: d3dedf91a0 (このIDを非表示/違反報告)
や ち(プロフ) - はじめまして!今日この作品を見つけてから、一気に読み進めてしまいました*"黄瀬の恋している男の子"感がとっても可愛くてすごく恋の進展気になります!!今後も執筆活動頑張ってください!* (2017年7月28日 11時) (レス) id: 1e979edaaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:弥生 | 作成日時:2017年6月15日 6時

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