お前が幸せなら【黒子のバスケ】

第37話 ページ38

貴「っ…………！？」

青「ほら、やれよ」





そう言って、大輝は目を瞑る。





ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ！！





そう思ってても、さっきの言葉と悲しそうに笑う顔が頭から離れなくて。





頭の中が真っ白になってる。





南沢先輩はニヤニヤしながら眺めてる。





透は殴りかけようとしてる。





あぁ………ダメだなぁ。私。





何一つ守れな＿＿＿＿＿「そこまでにしときぃや、桶川？」





貴「……え………っ………？」

青「！今吉…先輩…」

今「全く……何しとるのかと思ったらなぁ」

桶「今吉先輩…。何故ここが…！？」

今「Aちゃんの泣き叫ぶ声が聞こえたから、駆けつけたんよ。女の子泣かせちゃアカンやろ、青峰、桶川」





今吉先輩の細目が開かれた時、背中にゾクゾクッと鳥肌が立った。





桶「今吉先輩……少し、下がっててもらえませんか！」

今「おーおー、そんな怒らんでも。ワシ、ここおっちゃアカンの？」

桶「少し、彼と大事な話をしてまして」

今「ふーん。これが大事な話なぁ……」





そう言って、今吉先輩は携帯をいじる。





すると、「まぁ、そういうこと。……さてと」と言う、さっき透が言っていた通りに音声が流れた。





今「ワシ、結構前からいたんよ。……これ、先生に突きつけたら、退学になるかもなぁ」

桶「！？」

今「さぁ、どうする？…桶川透」

桶「……ッ」




負けを認めるように、彼は駆け足で教室を出た。

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