お前が幸せなら【黒子のバスケ】

第34話 ページ35

貴「はぁっ……はぁっ……」





学校に来て、2人の靴があることを確認する。





貴「(こないだの空き教室に行こう。そこに居なかったら、違うところを…)」





だが、違うところを探す必要は無かった。





貴「……南沢先輩と透」

南「！Aちゃん」

桶「……久しぶりだね、A」





ニヤッとした透に腹が立つ。だが、そこは冷静でいることにした。





貴「……2人は知り合いだったの？」

桶「…その顔だと、全てがわかったみたいだね？」

南「Aちゃん、ごめんね？私、透が好きなの。だから、協力させてもらったわ」

貴「…私と大輝を別れさせるために？」

桶「そうだよ？」





歯を食いしばって、2人を睨む。





貴「このことに大輝は関係ないでしょ。勝手に巻き込まないで」

桶「あるに決まってるだろうが！！お前とあいつのせいで恥をかいたんだ。これくらい、当たり前の仕打ちだろう！」

貴「それはあなたが大輝を殴ろうとしたのがいけないんでしょう！？」





そう言うと、後ろから聞き慣れた声が聞こえた。





青「んだよ。そーゆーとこかよ…！」

貴「だ、大輝…」

桶「あれ、琴葉コイツに言ってなかったの？」

南「えぇ。だって、余計な事言って怒らせたくなくて」





そう言うと南沢先輩は、付き合い始めた頃のことを語り始めた。

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