素直になって ページ13
「おいクソ鯖ァ!!」
バンッと音をたてて慌てたように探偵社の扉を開けた中也に、探偵社の面々は驚いて目を向ける
「なっ、ポートマフィアの中原中也!?」
驚愕した国木田に中也は
「太宰は何処にいる」
「…太宰？太宰ならそこに居るが」
国木田が指差した先には、ニコニコ笑顔の太宰が
「やぁ中也。どうしたんだい？私のところに来るなんて、相当困っているみたいだね」
「うるせえ。早く手ぇ出せ」
「えーやだよ。何で？」
手前には関係無えだろ、と言うつもりだった
「組織の殲滅中に自白の異能にかかった。…はぁ！？」
しかし口からすらすらと出てきたのは、昨夜の事実だった
「成る程…かなり面白い事になっているじゃないか。でも、その相手を始末すればいいだけでしょ？」
太宰は既に全てを察した目で、けれども態とらしく中也に問う
「彼奴にはまだやってもらう事があるからな、殺すことは禁止されている…手前分かってる癖に態々聞くんじゃねえ」
「いやぁ、正直な中也は珍しいからね」
笑いながら太宰は中也を応接間のソファに促し、中也は素直にそこに座る
「ほら、早く無効化しろよ」
手を出しかけた時、視界の端に白い影が映った。敦だ。盆に二人分のティーカップを載せて様子を伺いながら近付いてきた
様子が気になるのか、そわそわとしながらティーカップを机に置く
「ああ、悪いな人虎…敦だっけか？」
「あ、はい!いえ!」
どっちだ
「あ、あの…中原さんは太宰さんの元…相棒なんですよね」
「ああ、そうだな」
「こんな状況にすみません…太宰さんって昔はどんな感じだったんですか？」
状況が状況だ、質問されたらなんでも答えてしまう中也に申し訳なさそうにしながらも、矢張気になるのだろう、無効化される前にと、おずおずと質問してきた
「太宰は、暗くて冷たい目をしていたな、表情も今よりは変わらなくて、だが、自 殺ばかりしていたのは変わらない。何てこと無いように最適な作戦を考え、あくび混じりで裏切りを見抜き、微笑みながら組織に最大の利益をもたらす」
諦めたように、口を動かす中也に、敦は息をのみ、太宰は弱ったように微笑んだ
「…それから、今よりも少し幼くて、背も低かった。たまに年相応に笑ったし、膨れたりもした。俺と一緒に駄々を捏ねたこともあったし、目を輝かせたりもした…寝顔は何時も優しかった」
眠りは浅かったがな、と言う中也は、自分で言ったことに驚いたように目を見開き、その後僅かに切なげに揺らした
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りんり - 二次オタコミュ障さん» 太中を皆の前でいちゃつかせるの大好きです笑 了解しました！ (2018年9月27日 22時) (
レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
二次オタコミュ障(プロフ) - 何度目かのリクエストすみませんm(_ _)m 超バカップルな太中で、周りが見てて恥ずかしくなるくらいいちゃいちゃしてる様子を書いて欲しいです！ (2018年9月27日 20時) (レス) id: 39b267f283 (このIDを非表示/違反報告)
りんり - 二次オタコミュ障さん» よ、よかったぁ…毎回本当に素敵なネタありがとうございます！ (2018年9月11日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
二次オタコミュ障(プロフ) - あぁぁぁ、最高です・・・っ！ (2018年9月11日 20時) (レス) id: 39b267f283 (このIDを非表示/違反報告)
りんり - 二次オタコミュ障さん» 勿論です！リクエストありがとうございます！ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんり | 作成日時：2018年3月25日 21時
