甘える太宰 甘い中也 ページ2
中也も眠る太宰の横に腰をおろし、再び資料に目を通していく
紅葉と森はティーカップを片手に静かに太宰の寝顔を観察している
「全く、寝顔だけは年相応の愛らしい顔をしておる。」
「そうだねえ。いつもはあんなに腹黒い顔をしているけど、寝ているときだけは可愛らしい顔をして眠るのだから、あざといというかなんというか…」
二人が太宰を起こさないように小さな声で会話を始めた
「それに…」
森がそう呟くと二人は静かに中也に目を向けた
視線に気付き中也が顔をあげる
「…何でしょう？」
「いえなぁ、中也も太宰に甘いと思うてなぁ」
ささやくような声で言った紅葉が目元を緩める横で、森も頷く
「姐さん、別に俺はこの時間だけは静かで嫌いじゃないだけで、こいつに甘い訳では」
中也はことりと頭を傾けた
「そうかねえ」
森は楽しそうに返す
それに中也が僅かに眉をひそめたとき
コンコン…
とノックが部屋に響き
少しするとガチャリとドアが開いた
しかし、失礼します、と動く予定だったのであろう入ってきた黒服の口は、手で塞がれていた
「〜〜！？」
何が起こったのかわかっていない彼の目の前にいたのは中也だった
その身体は浮いている
ノックを聞いてすぐに体重を極限まで軽くして床を蹴り、一瞬で移動したのだ
彼はつり目がちの目を強気に細めて、口を塞いでいる手と反対の手を僅かに緩めた口許に持っていき、人差し指を立てた
「わりいな、急ぎじゃねえなら後にしてくれ」
そう言って音をたてずに床に足をつけ、仰け反った部下も重力操作で体勢を整えさせる
こくこくと部下が頷くのを見て、手を離す
し、失礼しましたと小声でいいながら早足で去っていったのを確認してドアを閉めた
クルリと後ろを振り向けば
紅葉と森がにまにまと笑っていた
「矢張、随分と甘いようじゃのぅ」
「もう否定はできないだろう？」
嬉しそうに言う二人にいたたまれずに顔を背けた
その頬は僅かに紅く染まっている
「全く、素直じゃないと言うか…」
「愛いのぅ」
ふふ、と微笑む保護者達の顔は穏やかだった
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りんり - 二次オタコミュ障さん» 太中を皆の前でいちゃつかせるの大好きです笑 了解しました！ (2018年9月27日 22時) (
レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
二次オタコミュ障(プロフ) - 何度目かのリクエストすみませんm(_ _)m 超バカップルな太中で、周りが見てて恥ずかしくなるくらいいちゃいちゃしてる様子を書いて欲しいです！ (2018年9月27日 20時) (レス) id: 39b267f283 (このIDを非表示/違反報告)
りんり - 二次オタコミュ障さん» よ、よかったぁ…毎回本当に素敵なネタありがとうございます！ (2018年9月11日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
二次オタコミュ障(プロフ) - あぁぁぁ、最高です・・・っ！ (2018年9月11日 20時) (レス) id: 39b267f283 (このIDを非表示/違反報告)
りんり - 二次オタコミュ障さん» 勿論です！リクエストありがとうございます！ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 0f7281d890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんり | 作成日時：2018年3月25日 21時
