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捌頁 ページ8

静まりかえる部屋。

森は、何も変わってなかった。


だがそこにいるのは別人のようだ。

死を司る死神でさえ殺す、邪悪で冷酷な何かの化身。


そんな存在を前にして、修治は、


「………そうか、ならいいんだ。
でも、おこったからお……おわび?として俺も治たちといっしょにおじいさんのちょーさに行くからな」


平然とそう云った。


先代首領を看取ったのは森と太宰の二名のみで修治は居なかった。

つまり『先代首領の暗殺』は修治が知っているわけがない。


普段は昼寝をしていたり、ふらりと何処かへ出掛けていることがある修治は何かと謎が多い。

だから、暗殺計画には関わらせるべきではないと判断したが……太宰を使ったのが悪かったらしい。

分かりにくいが恐らく、本気で怒っている。

その証明に、少年の外見に似合わない鋭く刺すような殺気が目に宿り、断ったら殺すと物語っている。


「はぁ……。分かったよ。でもちゃんと太宰君たちについていってね?」


「………ん。分かった」


「………森さん。まさか、荒覇吐と先代の調査って…」


話を静かに聞いていた太宰が、何かに気付いたように顔を歪めて云う。


「もちろん、そこの中也君と修治君と一緒に行きなさい」


「はぁ?手前の云うことなんか聞くわけ」


『おい……中也!助けてくれ!そこにいるんだろ?』


森の掲げた通信機から、少年の声が聞こえて、中也が石像のように固まった。


__

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ロト - よみさん» コメントありがとうございます。面白いと言っていただけてとても光栄です。続きが気になる作品だったなんて本当に嬉しい誉め言葉です。ありがとうございます! (2020年1月7日 13時) (レス) id: 84710b8cd8 (このIDを非表示/違反報告)
よみ - 受験頑張って下さいね。とても、面白くて、続きが気になる作品だと思っているので、早く二月になれ!っと祈りながら、更新お待ちしております。 (2020年1月6日 17時) (レス) id: 587f0ad974 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロト | 作成日時:2019年8月1日 18時

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