おかえりなさい。 ページ25
Aside
A「……………おかえりなさい」
私は目の前の太宰さんに皮肉を1杯込めて言った。
太宰「嗚呼、ただいま、A」
太宰さんはそんな私の言葉を諸共せずにニコリと私に微笑んで頭を撫でた。
私はそれを乱暴に払い除けて、太宰さんを睨みつけた。
A「…………恋人を監、禁するのは、そんなに楽しいですか?」
そう言い放つと、太宰さんは一瞬だけ顔を歪ませて、ふっと無表情になり、また微笑んだ。
太宰「私だって監、禁が趣味なわけじゃあないんだよ、A?
これは必要事項だ。」
そう私に言う太宰さんは、まさにマフィアの顔をしていた。
まるで私が駄々を捏ねているみたいではないか。
非常識な事をしたのはそっちなのに。
否、この世界の非常識は、常識な事をもう一度理解し直さないといけない。
だからって、太宰さんはほんとうに私を恋人扱いしてくれているのだろうか。
A「………太宰さんにとって、私が何なのか、わからなくなりました。」
太宰「………………」
A「最低です。」
私は太宰さんが何も返してこないのをいい事に、酷い事を言ってしまった。
わかってる、わかってるけど。
女として、不安になるのは当たり前でしょう。
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!?(プロフ) - うえ、中也さん落ちないんですかまじかよ (2023年1月21日 0時) (レス) @page35 id: f95a2e532b (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ぇ…終わっちゃったんですか・・・?中也さん落ちみたかった・・・。 (2022年6月24日 17時) (レス) @page35 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月17日 12時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - この作品好きです~!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月17日 12時) (レス) id: 0b13d6cbae (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 桜咲月菜さん» ひぇー!ありがとうございます! (2019年7月17日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2019年1月22日 20時