マフィアの及川徹と結婚させられるから誰か止めてくれ。【HQ】

32days ページ33

Aside







































及川「………俺さ、前の彼女を、敵のマフィアに殺されたんだ。」
























私の告白の返事とは言い難い言葉が返ってきた。









及川「俺が高校の時から仲の良かった子だった。





付き合ったのは、丁度父親が殺される前。





マフィアの息子だって知ってても、俺の事好きでいてくれた。






マフィアになってからだって、あの子は俺の事ずっと支えてくれてた。


















…慣れない仕事ばっかりで、敵からの襲撃にも慣れてなかった俺は、撃たれそうになって、



























その時、その子が俺を庇って撃たれた。」









私の想像を絶する及川さんの過去に、私は言葉が出なかった。


















そして、及川さんが女に本気にならない。と私に言った理由が、やっと、わかった。





























A「及川さんは、私が万が一貴方に恋愛感情を抱いて、いざとなった時私が傷つかないように、




私にあんな事言ったの？」



















そう聞くと、悲しそうな表情で「うん」といった。



















これ程までに優しい愛が、この世に存在するのだろうか。









A「及川さん、優しすぎるよ、…」









薄暗い部屋の中で、私のすすり泣く声だけが響いた。



























及川「俺さ、お前が誘拐された時、もしかしたらって、ひやっとしたよ。





もう同じ過ちなんて二度と繰り返したくない。








俺の身近にいる人に、傷ついて欲しくない。























でもさ、ごめん。



























俺も、お前の事好きになっちゃった」

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