隠すのは ページ18
角名side
放課後練習も無事終わり、自主練をしている時だった。
角名「…A、あの1年と知り合いなの?」
ずっと作業をしているAの方をじっと睨むように見つめる1年の女子が数名いる事に気づき、Aにそっと声をかけた。
あの子らは確かよく練習や大会を見に来る子達だ。
まぁ名前は知らないけど
Aはちらりと横目でその子達を見た。
A「あ〜違うよ〜あの子達侑と治のファンやろ〜?マネの私が気に食わへんのちゃうかなあ」
当たり前のように笑って言うからちょっとビックリした。女子って普通こうゆうのがあれば怯えたりするものじゃないんだろうか。
角名「…そうゆうの、平気なの?Aは」
そう聞くと、Aは俺に目を合わせて悩む素振りを見せた。
A「ん〜、別になんとも思わんかなぁ…」
Aはそう言って苦笑いした。
角名「…A強いんだね」
A「えー別にそんな事ないで?」
だってあんなんなら、怖いともなんとも思わんもん。
Aはそうぽそりと言って「じゃあ私ボトル洗ってくる〜」と水道の方に消えていった。
俺はAの「あんなん''なら''」という言葉が、心に酷く引っかかった。
けれどその正体がなんなのか全く分からないまま、俺は練習に戻った。
・・
Aside
水道でボトルを洗っていると、横に先程こちらを見ていた1年の女の子達が来た。
A「こんにちは!」
私が笑ってそう言うと、少し困惑した表情を浮かべた。
この子達もきっと、侑と治が大好きなんだよね。
だから私みたいなのが邪魔なんだよね。
何回も味わってきたこの感じ
「なんで辞めてくれないんですか?私ら散々言いましたよね」
1人の女の子が眉間に皺を寄せて私にそう言った。
A「あれあなた達やったんやね」
「とぼけないでください
先輩やからって容赦とかしませんから!」
A「…ほんまに侑達が好きなんやな…
でもな、ごめん、私はバレー部の皆も大好きやけど、それと同じくらいバレーも好きやねん
皆もさ、バレー部の試合見るん楽しいやろ?わくわくするやろ?
私はもっと、あの景色を近くで味わいたいねん」
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太宰亜里沙(プロフ) - さっくっさくしたさくりさん» ありがとうございます!そんなふうに言っていただけて嬉しいです! (2020年12月24日 20時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
さっくっさくしたさくり(プロフ) - そういうことか、、!日記がところどころひらがななのもん?ってなりましたし、読みながら夢主ちゃんの過去を推理するのもとても面白かったです!!ちなみにめっちゃ泣きながら読んでました() (2020年12月24日 18時) (レス) id: 3f7f9b4577 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 夜桜さん» 嬉しいです!ありがとうございます!お時間があればぜひ、見返してみたりもしてみてください〜〜!!! (2020年6月4日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - わあああ。ものすごく面白かったです!けど、日記のやつ、なんかありそうだけどわかんないいいい。平仮名で書いてるところかなーって思ったけど、単細胞の私にはわからなかった!話ずれましたが、とても面白かったです!これからも応援してます! (2020年6月4日 19時) (レス) id: 527f5d1e86 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - はちみつあめさん» そう言って頂けてとても嬉しいです!最後まで見て下さりありがとうございました!! (2020年6月4日 18時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2020年5月11日 21時