隠せてる？ ページ13
銀島side
A「ほいさ！」
銀島「さんきゅ〜」
放課後練、いつものように練習をして、自主練の時間になった。
今日はAも残って俺らの練習に付き合ってくれている。
俺はAからドリンクを貰って一休みしている所だった。
A「今日調子いいんやな銀！」
銀島「そやねん〜」
Aはバレの経験もあって、俺らのプレーを選手目線で見てくれる。
実際、中学ではそこそこに名の知れた奴やったし、
多分他の強豪からオファーだって来てたんやと思う。
でも怪我のせいでバレーが出来なくなっても、Aはバレーに関わることを辞めたりはしなかった。
Aが居てくれるから今の俺らがある。
ちらりと横目でAを見れば、真剣な表情でスコアとにらめっこしていた。
銀島「A、バレー部楽しい？」
そう聞けば、Aはこちらを向いてふっと笑った。
A「うん！めっっっっちゃ！！」
そう言って眩しいくらいに笑うAに、不思議と胸が高鳴った。
最近ちょっとAの様子がおかしいと思う場面があって心配やったけど、これなら大丈夫そうやな。
銀島「よし！じゃあ俺も苦手なコース克服する為に練習頑張ろかな〜！」
A「頑張れ〜！」
Aの声を背中に浴びながら、俺はまたコートに戻った。
A「克服、か。」
・・
Aside
ガラリと重たい扉を開ける。
コートの中では皆がバレーをしている。誰もこちらには気づいていない。
外も薄暗くなってきた事もあって、倉庫の中は一層暗く感じた。
足が震える。固まって、前に進もうとしない。
私は息をするのも忘れていた。
私の全神経が、「こちらへは行くな」と、悲鳴を上げている。
頬に生温い汗が伝った。
侑「A、倉庫になんかあんの？」
A「ひっ！」
後ろから肩に手を置かれ、私は短い悲鳴をあげた。
侑「あ、すまん、おどかせるつもりは無かった！」
A「…あ、こっちこそ、ごめん…」
力が抜けてその場に座り込みそうになるのを必死に抑えて、侑に誤魔化した。
この事は日記には書かないでおこう。
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太宰亜里沙(プロフ) - さっくっさくしたさくりさん» ありがとうございます！そんなふうに言っていただけて嬉しいです！ (2020年12月24日 20時) (
レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
さっくっさくしたさくり(プロフ) - そういうことか、、！日記がところどころひらがななのもん？ってなりましたし、読みながら夢主ちゃんの過去を推理するのもとても面白かったです！！ちなみにめっちゃ泣きながら読んでました() (2020年12月24日 18時) (レス) id: 3f7f9b4577 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - 夜桜さん» 嬉しいです！ありがとうございます！お時間があればぜひ、見返してみたりもしてみてください〜〜！！！ (2020年6月4日 19時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - わあああ。ものすごく面白かったです！けど、日記のやつ、なんかありそうだけどわかんないいいい。平仮名で書いてるところかなーって思ったけど、単細胞の私にはわからなかった！話ずれましたが、とても面白かったです！これからも応援してます！ (2020年6月4日 19時) (レス) id: 527f5d1e86 (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - はちみつあめさん» そう言って頂けてとても嬉しいです！最後まで見て下さりありがとうございました！！ (2020年6月4日 18時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：太宰亜里沙
| 作成日時：2020年5月11日 21時
