チア部の部長は北くんが好き。【北信介】【HQ】

6エール ページ7

Aside



バスに揺られながら話していると、話題は2週間後に迫っていたテストの事になった。


テストが終わったらもう次の週から夏休みだけど、皆そのテストのせいで浮き足立つことができずにいた。




北「椿得意教科なに？」



A「英語は好き！得意な方やと思う！」



北「ほんま？俺今回の範囲ちょっと苦手な所あんねん。教えてくれへん？」




北くんにも苦手な範囲あるんや！！？
私はてっきり全部余裕で9割いく天才やと思ってたよ…


A「全然ええよ！北くんの役に立つとか光栄」



北「ふ、ありがとぉ、椿は苦手科目ないん？」




A「私は世界史がちょっとなぁ」



北「じゃあ俺が世界史教えたるわ、今回の範囲結構好きやし」



A「どぅえっとっほんま！？」




あかん！嬉しさと驚きが混ざって変な声出た！

あぁ！北くん笑ってる！笑顔も綺麗！でも恥ずかしい！でも笑顔綺麗！




北「じゃあさ、ライン交換しよや


3年同じクラスやのに個人のラインは知らんなおもて」




確かに、グループラインはあるけど、個人のラインは知らんなぁ。

…まぁ、私が聞くの恥ずかしくてずっと聞けてへんかったんもあるけど…。





やから、北くんからラインを聞いてくれたのは正直めっちゃ助かったしめっちゃ嬉しすぎて滅しそう。





A「うん！交換しよ！」






ラインを交換してしばらくして私の降りるバス停に着き、北くんとお別れをした。







私はラインのアプリを開いて「北信介」と書かれた北くんのラインプロフィールを見る。




嬉しくて嬉しくて、にやけながらスマホをぎゅっと握った。

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