炭治郎に翻弄されるだけの話。【竈門炭治郎】【鬼滅の刃】

可愛い ページ12

Aside




A「…ふ、可愛い


炭治郎がそんなに顔赤くしてるのを見るの、告白された時以来かもしれない。


炭治郎、可愛い所もあるんだね」




あの時は本当に、倒れてしまうんじゃないかってくらいに赤かったのを覚えている。







炭治郎「…そうやって可愛い可愛い言ってると、痛い目見るぞ」




そう言って頬をふくらませてこちらを見てくる炭治郎。これは完全に確信犯では…？





炭治郎は格好いいのにこんな風に可愛い所もあるから困るのだ。






そう思っていると、炭治郎がすっと近づいてくる。

私は驚いて後ろに後ずさるが、気づけば壁と炭治郎にぎゅうぎゅうに挟まれていた。




怖くて上を向けないが、炭治郎はきっと怒って…いや、拗ねているはずだ。















炭治郎「Aの方が何倍も可愛いってこと、俺が証明してやる」



A「へ？…」







炭治郎のその声が聞こえたとほぼ同時に、私の顎が炭治郎の手にすくわれ、私達は目を合わせる体制になった。








私をじっと見る炭治郎の瞳があまりにも熱を帯びていて、私は恥ずかしくて思わず目を逸らした。








炭治郎「こんな可愛らしい格好をして、


ここまで来るのにすれ違った男たちに、俺よりも先に見られていたと思うと、嫉妬で狂いそうだ。




…スカートから見える足が綺麗すぎて、どうしようもなく触れたくなる…」





そう言って炭治郎は私の腰あたりにそっと手を置いて、ススス…と下におろしていく。





A「えっ！ちょ、まって！ここ大学！」





私は慌てて炭治郎から離れようとするが、炭治郎はビクともしない。




炭治郎の手のひらがそっと私の太ももあたりに触れ、私は思わずびくついた。







炭治郎「……A、今、Aの体から、とんでもないくらいいやらしい匂いがするんだ＿＿＿」

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