影山が大好きな奥さんの話。【影山飛雄】【HQ】 (ページ23)

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Aside

美羽「Aちゃん、今日は一緒に寝ようよ」

空になったグラスと缶を片付けていると、美羽ちゃんがまだ少し頬を赤く染めて言った。

A「え！寝たい！夜の女子会！」

美羽「そうだよ～女子会

いいよね飛雄、Aちゃんもいいって言ってくれてるし」

影山「…今日だけだぞ」

A「こんな美男美女に取り合われ(?)て…

私は今日、命日かもしれない………」

そのまま各自お風呂に入って、私は美羽ちゃんの部屋、飛雄は高校時代までの自室で寝る事になった。

美羽「Aちゃん、そっち狭くない？」

A「全然大丈夫です！寝てる時美羽ちゃん押し潰しちゃったらどうしよって心配しかない…！」

私達は美羽ちゃんのベッドで2人でぎゅうぎゅうになって布団をかぶった。
客間用の布団もあるけど、2人で一緒に寝る方が楽しいという事になり、ひとつのベッドに枕をふたつ並べた。

A「…なんか、私一人っ子だから、お姉ちゃんができたみたいでいいなあ」

美羽「私も、妹ができたみたいだよ

…というか、もうAちゃんは私の妹なんだけどね」

A「たしかに！」

大きな声を出さないよう、小声で笑い合う。

美羽「＿＿飛雄とは最近上手くやれてる？

知ってるとは思うけど、あの子口下手だからさあ

迷惑かかったこともいっぱいあるでしょ？ごめんね」

A「全然そんな事思った事ないよ

むしろ一生懸命何か伝えようと頑張ってる所とか見ると可愛くて笑っちゃう」

そう言いながら、一生懸命に人とコミュニケーションを取る飛雄の姿を思い浮かべた。

美羽「なんかいいね、2人はさ

結婚してもずっと、恋人みたいだ」

A「それ、高校時代の部活仲間にも言われた事あるなあ」

美羽「ふふ、そうなんだ

でもあれだね、飛雄がまだAちゃんに片想いしてる時のAちゃんの話と

今のAちゃんとはなんか、印象が全然違うや」

A「そうですね、高校時代までは凄い静かだったって自重してます」

美羽「それってさ、もしかして飛雄のおかげでもある？」

A「うん、というか、完全に０から１００まで飛雄のおかげかなあ

自慢できるような事でもないけど、私高３までは男の人と軽く付き合ったりする人だったし、人生どこか諦めてた所があったかも」