影山が大好きな奥さんの話。【影山飛雄】【HQ】 (ページ24)

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Aside

A「それで一回、好きでもないけど軽く誘われた同級生と部活終わりにその人の家に行くことになって

…何をされるかだってわかってたし、それに対してなんの抵抗もなかったから、ついて行こうとしたんだけど」

・・

影山「Aさん！帰りますよ！」

A「え、ちょ、影山？」

影山「自分の体、もっと大切にしてください！

大切にできないなら、俺に大切にさせてください！」

・・

A「そのまま全速力で走って近くの公園まで連れていかれて、全力で謝られたなあ。勝手なことしてすみませんって」

美羽「へえ、飛雄意外とやるんじゃん」

A「その時思ったんだ。この人は私の事、私以上に大切にしてくれるんだなあって」

その時はまだ高校1年で

私たちの関係に責任が取れるような歳でもなかったし

人間関係も未熟で、私よりずっと子どもだったけど

A「多分この人と居たら、私幸せなんだろうなって、心の中にすとんって入ってきたんだ」

美羽「じゃあ、2人は運命だったんだね」

A「ふふ、そうだね」

飛雄がバレーを好きにならなかったら

飛雄がバレーを続けていなかったら

飛雄が白鳥沢を受けなかったら

飛雄が青葉城西からの推薦を蹴らなかったら

飛雄が烏養元監督の復帰の噂を耳にしなかったら

飛雄が烏野に来なかったら

あの時、私を引き止めて、言葉をなげかけてくれなかったら

私達は絶対に交わる事なんて無かったかもしれない

A「私飛雄に出会えて、世界一の幸せものになれた｣

美羽「私は、そんな2人を近くで見守れてよかったよ」

柔らかな笑みがこぼれた後、気づいたら私たちは眠りの中に落ちていた。