影山が大好きな奥さんの話。【影山飛雄】【HQ】 (ページ18)

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3年生ズと飲み会。ページ18

Aside

「カンパーイ！！」

がやがやとザワつく居酒屋で、カチンとグラスがぶつかる音がひとつした。

菅原「A髪切ったし染めた？」

潔子「ほんとだ、似合ってるね」

A「えへ～んほんと～？？」

澤村「てか、皆で集まんのいつぶりだべ？」

東峰「最後にあったのは去年の冬じゃなかったっけ？」

そう。今日は元烏野高校3年生組で飲み会だ。

久しぶりに会える皆に、心は自然と弾んでいた。

A「潔子最近どうなのさ～田中と！

あ、潔子ももう田中か～！！」

澤村「お前毎回それして飽きねーの？」

A「えー飽きないよ？なんか楽しい」

潔子「Aは影山とどうなの？あ、Aも影山か～～」

東峰「しみ、…田中がこんな事言うのAにくらいだもんな～」

菅原「皆たどたどしすぎだろ笑」

まだ慣れない苗字に皆で笑いながらお酒を煽って高校時代の事や今の生活の事を語り合う。

澤村「そういや、影山は今日はひとり飯？」

A「うん、7時まで練習だったから、多分今家で私の作り置きのご飯食べてると思う」

お店の時計を見ると夜の8時半を指していた。

東峰「なんか新鮮だよな～、知り合い同士が結婚してるなんて。まあ田中たちもそうだけど」

A「はは、確かに！私の周りにも田中夫婦しかいない気がするな」

潔子「まあでも私は何となく分かってたけどね

2人が結婚すること」

潔子はそう言ってふっと微笑んだ。

A「えーほんと？」

潔子「うん、だって2人ともお互い大好きなのバレバレだったよ。

影山は元からアプローチ凄かったからあれだけど、Aは夏くらいから、ずっと影山の事目で追ってたもんね」

A「え？ほんと？全然気づかなかった…」

菅原「えーほんとかー？3年は皆気づいてたぞー」

A「えー恥ずかしい！言ってよ！」

私は先程よりも熱くなった顔を手で覆った。

菅原「まあ、今はどっちかっていえばAが影山にぞっこんな気がするけどな～」

潔子「だって前影山の試合見に行った時も凄かったもんね？多分あれ対角の観客席までAの声聞こえてたよ」

その日は本当に散々なくらい皆に弄られ、でろでろに酔って帰り飛雄に介抱された。