《リクエスト》女の子でも君が好き -1-【ディルック】 ページ5
ディルックside
とても綺麗で見せたくなかった。経緯は不明だが、そんな事どうでも良くなるぐらい、可憐で美しかった。
「(本当にどんな姿でも好きになれるんだな…)」
普段の僕の姿でも、女性の姿でも、子供の姿でも、アビスの魔術師の姿でも、……本当の姿でも、どうやら僕は彼の事が好きみたいだ。
恐ろしい執着心だ。それでも別に構わないと思ってしまうのだから、もうどうしようもない。
いつも通りに仕事を終えれば時間なんて溶けていく。すっかり暗い夜が訪れた廊下を歩いて、風呂から出たばかりでまだ軽く湿っている髪もそのままに彼の部屋のドアをノックした。
『ど、どうぞ…！』
中から愛らしい声が返ってくる。ドアを開けて中に入れば、ベッドの上には枕をぎゅっと抱き締めて座り込む彼の姿があった。
服はいつも使っているパジャマだったが、胸部が大きいからか服が持ち上がってしまって僅かに腹が出ている。いつもより長い髪はそのままにされていて、体を覆うように広がる藍色がとても美しかった。
「綺麗だな…」
……あ、しまった。声に出て……っ
『……っ』
彼が途端に顔を赤くして枕で顔を隠してしまう。その動作を見た瞬間、
ブツッと何かが切れる音がした。
「フラッド」
『な、何、ん…っ！？』
ベッドに乗り上げ、顔を上げた彼にキスをする。食むようにキスをした後、いつもより小さくて柔らかい唇を割るように舌を入れて深く口付けた。
チュッと水音が鳴る。柔らかな体を抱き締めて何度もキスをすれば、僕の腕の中で彼が小さく身を震わせた。
『はふっ、んん……っ』
「っ……」
甘く高い声に心臓が高鳴っていく。目の前でトロリと溶けていく紺色の瞳を前に、僕の中で欲が膨らんでいく。
口を離して彼を押し倒すと、ベッドを覆うように広がった藍色の髪がサラリと流れていった。
「…今君を抱いたら、此処に僕との子供が出来るかもしれないな」
彼の真っ白な腹を撫でる。彼を見れば、想像したのか期待と興奮が混じったような目を腹に添えられた僕の手に注いでいた。
「…君はどう思う？フラッド」
その薄い腹が膨らむか、何度でも抱き潰して確かめてみようか。
ニコリと微笑めば、彼ははくりと小さく口を動かして、
『……君が、したいなら……っ』
そう言って僕に手を伸ばすものだから、僕は迷う事無く、彼の腕の中に身を委ねる事にした。
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ゆらぎ(プロフ) - いえいえ、全然オーケーです！！こちらこそ採用してくださりありがとうございます！ (5月5日 1時) (
レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - ゆらぎさん» コメントありがとうございます！エヴァは私があまりよく知らない作品でして……申し訳ありません……。ですがシチュエーションはとても良いと思いましたので、そちらを採用させて頂きます！満足にリクエストに応えられず申し訳ありません！ (5月4日 10時) (レス) id: 69e5a75295 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - リクエスト受理してくれてありがとうございます！またリクエストでエヴァンゲリオンってできますか？エヴァに取り込まれた主人公組とパイロットの恋人組、みたいな、、？無理を承知ですがお願いします！ (5月3日 19時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
orchid~オーキッド~ - ありがとうございます！よろしくお願いいたします！ (5月1日 13時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - orchid~オーキッド~さん» リクエストありがとうございます！話数的に次回に回ると思いますが、書かせて頂きます！ (5月1日 1時) (レス) @page50 id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九龍 -くーろん- | 作成日時：2024年3月8日 21時
