《リクエスト》女の子でも君が好き -3-【トーマ】 ページ11
トーマside
「いつもよく頑張ってるねフウマ。お前は本当に偉いよ。兄ちゃん、胸を張って自慢できちゃうな」
頭を撫でると、フウマは恥ずかしそうに顔を赤くしてそっぽを向いてしまう。そんなところも可愛くて、ついついこうして甘やかしちゃうんだよなぁ。
『別に……これぐらい普通だし…』
……あぁ、可愛いなぁ……。女の子だからとか関係無くさ、フウマ自身がすっごく可愛い。
素直に褒められる事に慣れてないのも、オレ相手だとどうしてもつんつんしちゃうのを自覚してるのも、ぜーんぶ分かってる。分かってるからこそ物凄く可愛いと思ってしまうんだ。
「怪我は痛くないかい?」
『ん?あー……うん。痛くない』
「そっか。でも無理は駄目だぞ?傷が開く可能性もあるからね」
『分かってるよ』
そう言うと、フウマは突然ポスリとオレの膝上に乗って、椅子みたいにオレに背中を寄せてきた。
「…へ!?」
ちょ、ちょっと、フウマ…!?
『オレたくさん怪我してるし?動くのかったるいから〜……』
チラリと視線がオレに向けられる。その視線とカチリと合ってしまったら、ニコリと微笑まれて。
『今日は兄貴に素直にお世話される日にする』
……お世話……?オレが、フウマを………。…………。
「いいのっ!?」
『声デカっ』
え、い、いいの!?いつも『"うざい!"』って言って突っぱねてるのに!?
『だってこの体力弱くて力仕事出来ないし?見回りは午前中だけだし、やる事無いし〜』
べったりとフウマが体を密着させてくる。い、いい匂いがする…!や、柔らか……っ。
『兄貴に甘えるのもいいかな〜……って…』
……え、あの、フウマ?耳真っ赤……。
『……思ったんだけど、迷惑……?』
頬が真っ赤で、黄緑の目はちょっと不安げにオレを見てくる。その何とも幼い顔を見た瞬間、
『…!』
体は反射的に動いて、フウマに優しくキスをしていた。
『……』
「……」
……えっと……っ
「ご、ごめ…っ」
『ん……』
「…!」
ふに、と柔らかい感触が唇に触れる。そうしたら湿った舌が唇を舐めてきて、流れるように口を開いて、ゆっくりと深く口付けた。
「っ……」
『ん……っ』
優しく抱き締めて、舌を絡めて。ゆっくりと口を離せば、花のように可憐な顔がクスリと色っぽく微笑んでいた。
『もっとする…?』
「……うん」
あぁもう、悪い子だなぁ。
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ゆらぎ(プロフ) - いえいえ、全然オーケーです!!こちらこそ採用してくださりありがとうございます! (5月5日 1時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - ゆらぎさん» コメントありがとうございます!エヴァは私があまりよく知らない作品でして……申し訳ありません……。ですがシチュエーションはとても良いと思いましたので、そちらを採用させて頂きます!満足にリクエストに応えられず申し訳ありません! (5月4日 10時) (レス) id: 69e5a75295 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらぎ(プロフ) - リクエスト受理してくれてありがとうございます!またリクエストでエヴァンゲリオンってできますか?エヴァに取り込まれた主人公組とパイロットの恋人組、みたいな、、?無理を承知ですがお願いします! (5月3日 19時) (レス) id: 8914fbacd3 (このIDを非表示/違反報告)
orchid~オーキッド~ - ありがとうございます!よろしくお願いいたします! (5月1日 13時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - orchid~オーキッド~さん» リクエストありがとうございます!話数的に次回に回ると思いますが、書かせて頂きます! (5月1日 1時) (レス) @page50 id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九龍 -くーろん- | 作成日時:2024年3月8日 21時