《リクエスト》誰のものか理解しているのか？-4-【アルハイゼン】 ページ8
アルマside
「え、外食かい？」
『あぁ。ご覧の通り、アルハイゼンがくっついて離れないのでね。財布は預けるから、使い過ぎない程度に友人でも誘って食べて来て欲しい。できれば長く』
帰ってきたばかりのカーヴェにそう言いながら、隣にある緑がかった銀髪を撫でた。
事の発端は今日の昼。俺が旅人達とスメールシティ内にある屋台を一緒に巡っていた時に起こった。
「次は砂漠に行こうと思うんだけど、一緒に行きたい人とか居る？」
旅人にそう尋ねられて、俺は少しの間考えた。
俺があまり砂漠で活動した事が無いのを危惧してくれたらしく、草元素の無い土地でも活動できるようにと彼が俺の為に砂漠探索を決めてくれたらしい。
"良ければ親しい人を連れて楽しく探索をしよう"と言う彼の提案の下、俺はさて誰と共に行こうかと色々と知り合いの顔を思い出した。
『(砂漠か…。カーヴェは依頼で忙しいだろうし、アルハイゼンは以前"靴の中に砂が入る"と言っていたから、砂漠の同行は嫌がるだろうな)』
そう思い、俺はこう旅人に返した。
『ではセノを誘って欲しい。俺と彼の相性は良いし、彼なら砂漠の探索も慣れているだろう』
そう返した時、まさかアルハイゼンが俺を呼びに近づいているとは、全く思っていなかったんだ。
「で、まんまと聞かれて拗ねたってか」
『かもしれない。先程から小さな声で"何故俺ではなくセノなんだ…"とブツブツ呟いているしな』
「うわぁ……重症だな。分かった、お言葉に甘えて外で食べてくるとしよう。宿も取っておくから、朝まで二人きりで過ごしていいぞ？」
『すまない。昼食は君の好物を用意しておこう』
理解のある同居人で助かる。君のそういう空気を読める所は気に入っているんだ。
財布を彼に渡すと、不意に後ろに居るアルハイゼンがもぞりと動いた気がした。
「早く行け」
「君なぁ…！誰の為に外に出ると思ってるんだ！？全く…言われなくてももう行くさ！」
……珍しいな。アルハイゼンがカーヴェに八つ当たりするとは……。
ふんっとそっぽを向いて外に出るカーヴェを見送り、鍵を閉める。ふぅと一息ついた途端、俺はぎゅっと後ろから抱き締められた。
『そら、カーヴェはもう行ったぞ』
「……」
『機嫌を直してくれ。君らしくない』
感情的になる君は珍しい。そんなに嫌だったのだろうか？
腹に回る腕を撫でていたが、彼はグリグリと頭を背中に押し付けるだけで何も答えなかった。
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orchid〜オーキッド〜 - 最高です！かなり無茶なリクエストしたのにも関わらずクオリティ高いものを用意して頂いてありがとうございます！これからの活動もすっごく楽しみにしています！ (12月11日 13時) (
レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
もにもち - ヤァバァイもう天才ですかあなたは！！天才ですね！！めっちゃうるっと来ましたよ〜！泣 はぁ！今日も頑張れそうです！更新ありがとうございます！これからも頑張ってください！！ずっと応援してます！あ、体調には気をつけて。 (12月11日 6時) (レス) @page44 id: 4864a15202 (このIDを非表示/違反報告)
orchid〜オーキッド〜 - 九龍さん» ありがとうございます！もし何か分からないことあったら教えてください！ (12月10日 21時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
雷デット - ありがとうございます!! (12月10日 19時) (レス) id: d5e1296c27 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - 雷デットさん» リクエストありがとうございます！書かせて頂きます〜！ (12月10日 17時) (レス) id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九龍 -くーろん- | 作成日時：2023年12月3日 22時
