ろくでもない知識は混ぜるな危険【アルハイゼン】 ページ37
カーヴェside
アルマが教令院に彼を迎えに行ってから3日後…
「『ただいま』」
二人はとても疲れた様子で家に帰ってきた。
「二人共…！大丈夫だったのか！？セノから違法な缶詰知識で狂ってしまったって聞いたぞ！？」
『問題無い。既に缶詰知識による洗脳も解けた。例の缶詰知識も破棄されたから、もうこのような事故は起こらないだろう』
そ、そうか……。良かった、なら一安心だ。……で……、
「君のその首の痕は一体何だ……っ？」
まるで誰かに首を絞められたような手形が、アルマの首にはくっきりと浮かんでいた。
服の上からでも分かる。鬱血したように付いているその痕は生々しく痛々しい。よく平然としていられるな君は！
『これか。アルハイゼンにやられた』
「……は？」
え、アルハイゼンに……？
「…俺の接続した缶詰知識には、性的暴行を加えた加害者達の記憶が保存されてたんだ。俺はその記憶に意識が持っていかれて……気がついた時には彼に手を出していた」
「な……っ、どうしてそんな危険な缶詰知識を検索したんだっ！」
「一つだけ色が違ったんだ。記録にも無い缶詰知識であればどんなものが記録されているか気になるだろう。書記官として缶詰知識の管理を任されている以上、その缶詰知識の解析も俺の仕事だ。……だが、今回は俺のミスだ。以後気をつける」
……アルハイゼンが落ち込んでいる………。暗い顔をする彼なんてそうそうお目にかかれないぞ……。
「(それだけショックだったのか…)」
ま、まぁそれもそうか。彼とアルマは恋人同士。しかも関係も良好なカップルだ。こうして手を挙げるなんて一度も無かっただろう。
それをこんな形で乱暴する事になって、アルハイゼンもショックを受けたんだろうな……。
「とりあえず今日は二人共休んだ方が良い。精神的疲労だってある筈だ。顔を合わせにくいなら僕の部屋を貸してやるから、暫く別々に休んでも…」
『いや、それはいい。俺はアルハイゼンの部屋に泊まる』
「え！？」
ど、どうして！洗脳されていたとは言え、自分に危害を加えた相手だぞ！？
驚く僕をよそに、彼はアルハイゼンの腕に抱きついて身を寄せた。
『傷心の恋人を慰めるのも恋人の役目だ。任せてくれ』
「っ、はぁ〜……君ってやつは……。分かった、夕飯になったら呼びに行くよ」
『感謝する』
彼はそう言って気乗りしないアルハイゼンを連れて部屋に行ってしまった。彼って本当にメンタルが強いな……？
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orchid〜オーキッド〜 - 最高です！かなり無茶なリクエストしたのにも関わらずクオリティ高いものを用意して頂いてありがとうございます！これからの活動もすっごく楽しみにしています！ (12月11日 13時) (
レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
もにもち - ヤァバァイもう天才ですかあなたは！！天才ですね！！めっちゃうるっと来ましたよ〜！泣 はぁ！今日も頑張れそうです！更新ありがとうございます！これからも頑張ってください！！ずっと応援してます！あ、体調には気をつけて。 (12月11日 6時) (レス) @page44 id: 4864a15202 (このIDを非表示/違反報告)
orchid〜オーキッド〜 - 九龍さん» ありがとうございます！もし何か分からないことあったら教えてください！ (12月10日 21時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
雷デット - ありがとうございます!! (12月10日 19時) (レス) id: d5e1296c27 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - 雷デットさん» リクエストありがとうございます！書かせて頂きます〜！ (12月10日 17時) (レス) id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九龍 -くーろん- | 作成日時：2023年12月3日 22時
