《リクエスト》印に刻む愛の意味-4-【アルハイゼン】 ページ19
アルハイゼンside
その日は珍しくアルマが疲れ果てて帰ってきた。
事情を聞けば死域の駆除を終えた後、俺と間違えられて散々教令院の人間に捕まり、何を言っても聞かない為相手をしていたらしい。帰って直後俺に抱きついてきたものだから、俺も本を読むのを諦めてリビングで彼をあやす事にした。
…そこまでは良かったんだが、何故か彼は俺の胸元にキスをし始めてな。理由を聞いても何も答えないので、さっきから大人しくされるがままになっている。
「……」
『……』
ちゅっちゅっと彼の唇の音だけが聞こえる。ぼんやりとしたまま胸を吸うようにキスをする彼の頭を撫でると、ふと視線がかち合った。
「アルマ、そろそろ夕飯の支度をしないとカーヴェが怒るんだが」
『……ん』
「ん、じゃない。俺に抱きつくな、動けないだろう」
くそ……びくともしないな。こうなると彼は梃子でも動かない。
……はぁ……。まぁ、彼がここまで疲れているのも珍しい事だ。じっくりと観察する良い機会だと思えばいいか……。
頭を撫でながら大人しくソファに背中を預ける。彼は俺の膝上で相変わらずキスをしているだけで、まだぼんやりとしていた。
彼の唇が胸元の宝石に触れる。俺も彼と同じように感覚を有してるから、彼の唇の感触が少し擽ったかった。
『…アルハイゼン』
「ん？」
やっと喋ったか。
彼はふと顔を上げる。そのまま俺のヘッドホンを外すと、俺の耳元に顔を寄せた。
『夕食はいい。甘やかしてくれ…』
色気のある低い声に背筋が震える。そして彼が俺の耳にキスをしてきた瞬間、ブツッと何かが切れた。
「……良いだろう」
彼を担いで立ち上がる。そのまま俺の部屋に籠もり、鍵をかけて彼をベッドに放り投げた。
俺が乗り上げるとギシリとベッドが軋む。俺の下で少し顔を赤らめたアルマが、潤んだ瞳で俺を見つめていた。
「誘った君が悪い。止めろと言っても止めないからな」
『……ん』
あぁ、本当に心臓に悪い。
伸ばされた腕の中に飛び込むように、俺は彼にキスを贈って抱き締めた。
《胸・耳へのキス…所有、独占欲・性的な誘惑》
《リクエスト》印に刻む愛の意味-5-【ディルック】→←《リクエスト》印に刻む愛の意味-3-【リオセスリ】
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orchid〜オーキッド〜 - 最高です！かなり無茶なリクエストしたのにも関わらずクオリティ高いものを用意して頂いてありがとうございます！これからの活動もすっごく楽しみにしています！ (12月11日 13時) (
レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
もにもち - ヤァバァイもう天才ですかあなたは！！天才ですね！！めっちゃうるっと来ましたよ〜！泣 はぁ！今日も頑張れそうです！更新ありがとうございます！これからも頑張ってください！！ずっと応援してます！あ、体調には気をつけて。 (12月11日 6時) (レス) @page44 id: 4864a15202 (このIDを非表示/違反報告)
orchid〜オーキッド〜 - 九龍さん» ありがとうございます！もし何か分からないことあったら教えてください！ (12月10日 21時) (レス) id: 47c56abe73 (このIDを非表示/違反報告)
雷デット - ありがとうございます!! (12月10日 19時) (レス) id: d5e1296c27 (このIDを非表示/違反報告)
九龍(プロフ) - 雷デットさん» リクエストありがとうございます！書かせて頂きます〜！ (12月10日 17時) (レス) id: c0b6840b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九龍 -くーろん- | 作成日時：2023年12月3日 22時
