鈍感「王さま」【あんスタ】【月永レオ】

鈍感16☆ ページ20

レオが案内してくれた場所は「ガーデンスペース東」だった
2人で探し歩いていたら木の影でリトル・ジョンと一緒に寝ているAを発見し近づいたらリトル・ジョンが顔を上げレオに飛びついた


レオ「Aと一緒に寝てたのかリトル・ジョン〜よしよし」

泉「ぐっすり寝てるみたいだねぇ」


泉はAの頬をつついていたが起きる気配がなかった


レオ「ん？リトル・ジョンどうした？」


抱いていたリトル・ジョンがレオの腕から飛び降り木の方へ座って上を向いた
レオはリトル・ジョンが向いている方向を見たら木に紙が貼らさっていた


レオ「おいセナ、なんかこれが貼らさっていたぞ」

泉「えっと…【睡眠薬を飲ませたから大体12時半には目が覚めるヨ】…ふぅん、親切に睡眠薬を飲ませたのねぇ…」

レオ「また隅が濃くなってるな…ちゃんと寝ろよって言ったんだけどなぁ」

泉「ここじゃ風邪引いちゃうから移動させるよ」

レオ「おれが運ぶ…よっと」


Aをお姫様抱っこしてあずまやのベンチに寝かせ、レオが着ていた上着を掛けてあげた


レオ「なぁセナ…Aがこんなに弱くなった理由知ってる？」

泉「…「王さま」が不登校になって1ヶ月経った時、Aが誘拐された。まぁ犯人は捕まったけど…俺達があの時Aと一緒にいればあんなことにはならなかったかもねぇ…」

レオ「誘拐…！なんで誘拐されたんだ！？」

泉「…普通科の女子達がAを嫌っていたらしい。それで思い付いた行動が誘拐し痛め付ける…俺達が助けた時にはAは傷だらけで瞳に光すらなかった…
それからAが休まず働くようになったのは…女子達に「あんたなんて誰も必要としてくれないんだから」って…」

レオ「っ…」


泉から聞いた話にレオは下唇を噛み右手を握りしめた

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