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俺に押し飛ばされた亮平はベッドの上で仰向けに倒れ込んだまま、ただ静かに涙を流していた。
茶色の髪を白いシーツの上に散らばせて、白い足を力無く投げ出した姿はどこか儚くて、腹の底に眠る俺の欲をジリジリと刺激した。
なかなか動かない彼の様子が気になって、俺はそっと亮平の傍に歩み寄る。
ゆるりと動いた黒い瞳が俺の顔を捉えると、気まずげに薄く笑った。
それは亮平の弱さをすべて詰め込んだような、苦しげな表情だった。
亮平「ごめんねっ、、、」
亮平は微かに唇を動かした。
亮平「好きになってっ、ごめんなさい。男の俺にキスされたって嬉しくないでしょ？」
亮平はそう言って目を逸らす。
引き上がった口元が微かに震えていて、笑っているのに痛々しい。
これ以上は亮平のこんな表情を見たくなくて、俺はシーツの皺に視線を落とした。
蓮「どうして、こんな浅はかなことしたんですか？」
こんなの、意味も無くしないでしょ？
亮平「それに答えたら、お前は俺に同情してくれるの？」
俺は亮平の問いに答えられなくて、唇を噛む。
このまま嚙み切ってしまえば、こんな苦しい思いをしなくてもよくなるのだろうか。
蓮「俺は気持ち悪いなんて思ってないし、怒ってもいません。ただ、気になるだけです。あなたが今どんな思いで俺にキスしたのか、俺とあなたとの思いが一致しているのか。」
亮平「聞いたら俺に失望しちゃうよ？」
蓮「あなたの部屋を見た時点で既に手遅れですよ……」
亮平「あはは、そっか、、、」
だって、亮平の部屋にはここに俺の知らない誰かが暮らした、という痕跡がありありと残っているのだから。
亮平はゴロンと横に転がって、俺に背を向けた。
彼が着ている大きめのセーターがずり下がり、肩がむき出しになった。
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雛(プロフ) - まりなさん» お返事遅くなり、申し訳ありません(汗)コメントありがとうございます！本編が終わってからになりますが、リクエスト書かせていただきます。こちらこそ、これからも末永くご愛読のほど宜しくお願い致します。 (2022年1月25日 20時) (
レス) id: 9f89b51e27 (このIDを非表示/違反報告)
まりな - 初めまして、雛さんの作品をいつも楽しみに読んでいます！リクエストなのですが、このお話の中に出てくる登場人物の過去編や未来編、だてさくメイン編も読んでみたいです！宜しければ書いてくださると嬉しいです！ (2022年1月22日 13時) (レス) id: 4c6ff4de06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛
| 作成日時：2021年9月19日 20時
