一人の夜だけど ページ28
二人とも自室に戻り、私はお祝い絵をあげるために起きていた。
絵を少しいじって、眠気をおさえていた。
すると、隣の真冬にぃの部屋から、微かに音が聞こえた。
『……ハッピーバースデー、トゥミー。
一人の夜だけど…
明日君にあえたら、二人で笑えるね
だから、ハッピーバースデートゥミー
もう一人じゃない…』
透き通るような歌声。聴いたことのない歌。
でも、頭に焼きついて離れないリズム。
なんだか、今すぐにでも真冬にぃの部屋にいって誕生日おめでとうと叫びたい。
うずうずと、行きたい衝動を抑えていると、
ピンポーン、と、無機質な音が聞こえた。
隣のドアが、開く音がした。
そのとき、ちょうど18日に。
準備していたリプを送り、私も部屋をでた。
「……あ、A。」
「えっと…真冬にぃ。
……誕生日、おめでとう。」
ポケットにしまっておいた、あのネックレスを渡した。
…インターホンは、今は聞こえない。
「……これ…瑠璃とAと、お揃い……？
…ど、どうしよう…嬉しすぎてどうしよう…」
受け取ったとき、泣き笑いしながら喜んでくれた。
…やっぱり、兄の笑顔は大好きだ。
そして、またインターホンが。
でてみると、人がたくさん。
「真冬ごめんー…人連れてくるのに時間かかっちゃったー」
「…彼女の家に大人数で押し掛けられた。」
「「「お邪魔しまーす」」」
ケーキを片手にいたずらっぽい笑みをうかべる翔太にぃと、
眠そうに、不満そうに目を擦る瑠璃。
……そして、大量(3人)の男達。
「誕生日パーティするよー！！」
「「「おー！！」」」
翔太にぃの一言に、一斉に男達が反応した。
「え、えぇ！？ぼ、僕いまツイキャスしてて…」
「…………俺とAで押し掛ける。」
「「ファ！？」」
真冬にぃと、声が重なった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 803人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛(プロフ) - とても面白い小説をありがとうございました!!!!!!これからも頑張って下さい!!!!!!応援しています(*´ч`*) (2017年1月2日 22時) (
レス) id: b879c51270 (このIDを非表示/違反報告)
桜野カリン@フルートの基礎練疲れたなう(プロフ) - その育成ゲーム面白いっすよね！僕の推しは首落ちてしねよりの全員です！これからも応援してます！！ (2016年12月17日 11時) (レス) id: e26a6661a3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんな兄達がほしいです！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2016年12月15日 16時) (レス) id: 082bcd4484 (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - とても面白いです。その育成ゲーム()ハマりますよね。伊達組とニキ推しです。精神が安定したらでいいと思うので更新頑張ってください。上からに見えるかもしれませんが、応援してます。 (2016年12月15日 11時) (レス) id: 125ff204f4 (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈(プロフ) - とてもおもしろいです！ゆっくりでいいので頑張ってください！上からですいません！ (2016年12月5日 17時) (レス) id: 81821457aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：堕天使 | 作成日時：2016年8月11日 10時
