弟が白い髪を切った件。 (ページ4)

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２．ページ4

サバナクロー寮…

兄さんが居る不屈の精神に基づく寮。
そこには、獣人が多いらしい。

「お、来おったな。待っておったぞ」

まあ、僕には関係ないけど。

「ようこそ、ディアソムニア寮へ」

179の僕からしたら小さい少年…？が出迎えてくれた。

明るく優しそうだ、しかしラスボスのような気品と微かに圧力を感じる。

野生の勘だろうか。

こんな少年こそ危ない。
僕がボロを出せば王国が不利になりかねない。

『ありがとうございます、初めまして。ご丁寧な挨拶に感謝いたします。ご機嫌はいかがですか？』

僕は笑みを浮かべて首を傾げた。

「くふふっ、そんなに力を入れぬでない。わしはリリアじゃ。リリア・ヴァンルージュ。気軽に呼ぶが良い」

差し出された手に僕は握る方の手袋を取りながら言った。

『では、お言葉に甘えて。』

_____Aです。……A・キングスカラー。

僕とリリアは握手をしてからディアソムニア寮に入った。

「ここがお主の部屋じゃ。好きに使うがよい」

『ありがとう。質問は良いですか？』
僕はリリアが言葉を切った時を狙い、相槌をやめた。

「！…なんじゃ？お主、一度も質問をせぬものじゃから相槌人形にでも変わってしもうたかと心配だったのじゃぞ？」

僕が声をかけると、嬉しそうに笑顔で振り返ったリリア。
『相槌人形…ふふ』

僕は思わず口元を両手で抑えて静かに笑う。
その時だ、リリアが突然僕の肩を掴んだ。

『うおっ…！？』
僕の尻尾がびくりと逆立つ。

「笑っても良い！A！お主はここではただ(・・)のAじゃ！王族なんて事は忘れてしまえ！」

『……ふふ…、変わってらっしゃる。ヴァンルージュ家ともあろう方が…』

「そうじゃろう？自分らしくが1番じゃ！子供の内は特にな」

ドン！と胸を張るリリアに僕はもう一度…今度は両手の手袋を外して差し出した。

『甘えさせて頂けるのです？リリア殿？』

「もちろんじゃ。よろしく。A」

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あ、これ一応ギャグじゃなくてストーリー形式なので。

作者が……ギャグだと更新する出来るほどの濃い日常してないんすよ。

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