summerrain〜続編〜

会長息子vs会長父親〜その1〜 ページ4

ある日の土曜日。「ありがとうございます♪」会長の家に遊びに来ていたA。実は会長に『本が読みたいなら家に遊びに来ませんか？』と誘われたA。会長の家には珍しい本や読んでみたい本が沢山あったのだ。『一度でいいから会長の家に行ってみたい！』と思っていたA。それが現実になったのだ♪
「せっかくのお休みを…すみません…でも凄く嬉しいです。ありがとございます。」頭を下げると「頭をあげてください。いいんですよ。」
《カチャ》本が沢山置いてある部屋…書斎に着いた。「読みたい本など有りましたらどうぞ。借りていってください。」
「い…いいんですか！」Aは嬉しくてならない…。色々本を見ていた。『ふふふ…可愛い人だ…』そんなAを見ている会長のところに《カチャ》書斎のドアが開いた。「黎斗…何処にいるんだ」二人はドアの方を見る。「と…父さん！」驚く会長に「黎斗…何をしているんだ？今日は私と出掛けるはずじゃなかったのか…。」中に入ってきた。「断ったはずです。私は今本を彼女に選んでもらっているんです。」後ろにいたAは頭を下げる。
「黎斗の彼女か？」訪ねると「ち…違います！わ…私…せ…生徒会役員を一緒にやっていて…あの…その…」あたふた慌ててしまう。
「Aさん、大丈夫ですか？うまく言葉になってませんよ？」《クス》会長は笑う。「す…すみません…。まさか会長のお父様に逢うなんて…びっくりで…お忙しい方だと聞いていたので…。」会長の服を引っ張る。会長はびっくりして「昨日夜海外から帰ってきたんで…すぐまた海外へ戻るんですけどね…。」説明をすると会長の父親は、
「黎斗。彼女を紹介してくれないのか？」「あなたには関係ないです。さ…本を選んでここから出ましょう…私の部屋でゆっくり読んでください。」「あ…は…はい…。」二人は父親の傍を通りすぎようとすると「待ちなさい…。」二人を止めた。Aに近づいて《ス…》右手を掴みその甲にkissをした。「ひゃ？！」顔を赤くした。《カチン》会長…。「私は、檀黎斗の父親…檀正宗です。挨拶が遅くなりすみません。これは私の名刺です。どうぞお受け取りください。」会社の名刺、プライベート名刺を渡した。「あ…わ…私…雨村Aと言います…。2年生徒会役員で2年書記長を勤めています…。会長にはすごくお世話になっています。宜しくお願いします」頭を下げる。「Aさん、いきますよ。それでは失礼します」Aの腕を引っ張り書斎から出て行った「ふふふ…黎斗め…。面白くなりそうだ…」怪しく笑う黎斗の父親…正宗だった。 続く…

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