45 ページ1
アタシはあの後、キバナに待ち合わせ時間だけ告げて別れ、自分の楽屋へと向かった。
真紅のドレスを脱ぎ、私服へと戻り、荷物をまとめる。
これから、頂ける報酬の期待から、無意識に脚が速くなる。
エンジンスタジアムの裏口に着くと、キバナが既に待っていた。
『ジュリーちゃん、あんなに着飾ってたのに、支度はやくね??』
『んふふ。だって‥ずっとこの時を恋い焦がれてたんだから!』
嬉々と語るジュリーは、最近見た中で一番テンションが高かった。
『そんなにテンション上がるほど、報酬貰えんの?』
比較的、金の亡者寄りのジュリーがこんなにテンションを上げてるとなると、余程凄い額なのだろうと、キバナは想像する。
そして少しした後、ローズが現れた。
『待たせたね。ジュリー君。‥それじゃあ、好きなだけ楽しんでおいで。ぁあ、そうそう、コレとは別に今回の出演料は既に口座に振り込み済みだから、あとで確認しておくれよ?』
『はい!ありがとうございます。ローズ委員長。アタシの夢が一つ叶いますわ。
あぁ、あと、キバナも同行させたいんですが、大丈夫ですか?』
『へぇ、ジュリー君はキバナ君と親しかったんだね。構やしないよ』
『ありがとうございます!ではいってきます!』
ジュリーはローズに短く会釈をし、キバナの腕を引いて、早足に歩き始める。
『ジュリー!報酬って金のことじゃねぇのか?今から何処に行く気だ?』
一人だけ、会話の緒が見えないキバナは尋ねる。
『ガラル鉱山よ。
実は前からあそこで鉱物採集がしたくてね。
だから今回の開会式出演の依頼が来た時に、ダメ元で、あのガラル鉱山のオーナーでもあるローズさんにお願いしてみたの。
そしたら二つ返事でOKしてくださったの。』
そう語るジュリーは本当に嬉しそうだ。
ああ、そうか。
確かにガラル鉱山は、鉱物がジャラジャラ落ちている。
宝石マニアなジュリーからしたらたまらない場所なんだろう。
『お供しますよ。お姫様?』
245人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宝ヶ峯ハニー(プロフ) - 松野かほさん» わっ‥勿体ないお言葉‥!更新頑張っていきます! (2020年1月3日 22時) (レス) id: 491f9a70e1 (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ(プロフ) - はっ、あっ、えっ……好きですぅ……更新待ってます (2020年1月1日 21時) (レス) id: 845a75d25b (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - 宝ヶ峯ハニーさん» 壁|ョ・ω・`o)ガンバッテッ♪ (2019年12月31日 22時) (レス) id: 17dcb00d4a (このIDを非表示/違反報告)
宝ヶ峯ハニー(プロフ) - かっちゃんさん» コメントありがとうございます。正直、自分の趣味に全振りした夢主で書いているので、皆様の反応が気になっていたので、そう言って頂けると嬉しいです!これからも更新頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします! (2019年12月30日 0時) (レス) id: 491f9a70e1 (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - 毎回、毎回、ドキドキしながら見させてもらってます!!こーゆー主人公ちゃんもいいな…次の更新も楽しみにしてますよ!!! (2019年12月29日 18時) (レス) id: 17dcb00d4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宝ヶ峯ハニー | 作成日時:2019年12月25日 10時