アメリカ物語5 ページ7
−−−貴方side−−−
?「・・・」スッ・・・
貴「!」
蛇に睨まれたかのように硬直していると、金髪の奴は踵を返して、地面にうずくまっている黒人の方へと歩いていった。そして、俺のデイバックともう1つ盗まれていたショルダーバックを手に持って再びこちらへとやってきたのだ。
?「ほらよ。」
貴「えっ・・・」
?「盗まれたんじゃねえのか?」
貴「あ、ありがとう・・・ございます。」
?「次は気ぃつけろよ、ここらじゃ盗みなんて日常茶飯事だからな。」
?「おいナッシュ、さっさと行こうぜ。」
?「ああ。」
貴「・・・」
バックを受け取ったあと、金髪の奴を先頭に体格のいい人たちは俺の横を通って行ってしまった。それにしても、あの厳ついオーラには正直ビビったし、日本との違いを思い知らされたような感じがする。
それに"ナッシュ"と呼ばれてたな・・・あの金髪の人。
貴「どっかで聞いた事あるような・・・」
警察「君!大丈夫だった!?」
貴「!」
考えていると、急にパトカーに乗った警察官がやってきた。ちょうど良かった。俺はこれまでの事を何とか英語で伝えると、警察官も事の事情を空港にいた人から聞いていたらしく、パトカーから降りて黒人に手錠をかけた。現行犯逮捕だ。
警察「こいつはこの辺で窃盗を繰り返してた奴なんだ。おかげで捕まえることができたよ、ありがとう。でも、レディがあまり無理しちゃいけないよ?」
貴「す、すみません。」
警察「・・・ん?そのバック・・・」
貴「あ、このショルダーバックも盗まれたものなので、たぶん空港にいた人のものかと・・・。」
警察「分かった。責任をもって私がその人に届けよう。」
貴「ありがとうございます。」
.
.
?「A!!大丈夫か!!?」
貴「!」
警察「あれ・・・君たち空港にいた・・・」
聞き慣れた声に反応して振り向くと、荒々しく息を吐いて走ってくる修の姿があった。
貴「修!!どうしてここに・・・」
虹村「こんっのボケが!!」
貴「!」
この流れ・・・ぶたれると思って強く目を瞑ると、痛みとは裏腹に、力強く抱きしめられた。耳元で修の息遣いを感じる。
貴「しゅ、修・・・?」
虹村「ハアッ・・・ハアッ・・・・・・無事で良かった。」
貴「!」
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nssk(プロフ) - 待ってましたー!!!!!!✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。 (2022年9月9日 18時) (レス) @page29 id: f1d6119958 (このIDを非表示/違反報告)
伊万里 - はじめまして、黒バスにハマって読んでみてよかったです!私の中で最高でした。 (2022年7月25日 16時) (レス) @page26 id: 34cb1a8404 (このIDを非表示/違反報告)
maichametamtam(プロフ) - 最新の再開は検討していますか?最新が出来たらして欲しいです!お願いします! (2022年7月20日 23時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
runa(プロフ) - だおさん本当にお久しぶりです!イラストも見ることが出来てめっちゃ嬉しいです!10年は余裕で待てますのでだおさんのペースで更新待ってます♡ (2022年1月14日 3時) (レス) @page26 id: d48379a1c1 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - お久しぶりです、お帰りなさい!またお時間がある時にでも更新してくださればとても嬉しく思います。応援しています……! (2022年1月9日 20時) (レス) @page26 id: 0ceab624dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2019年2月1日 20時