アメリカ物語27 ページ30
{貴方side}
貴「これ、お願いしてもいいですか?」
男性「えっ・・・あ、ああ・・・」
春先ということもあり、体を冷やさないようにと思って着ていた上着を脱いで男性に渡した。長袖用のアンダーシャツを着ているが冷たい風が生地の隙間を縫ってきてやや寒い。
そんなこんなで、俺は黒人の奴と向き合った。
黒人「おいおい、お遊びじゃねえんだぞ?怪我する前にとっととお家帰りな、ここはお前のような子供がくるところじゃねえ!」
貴「子供だなんて心外だな。こちとら、これを楽しみに来たってのに・・・。戦ってみてからモノをいいな、ガングロ君。」
黒人「あ"あ"!?!今なんつった!!?」
貴「ガングロ君って言ったんだ。ルールは5点先取で勝ちなんだろ?んじゃあ・・・さっさとやろうぜ。」
黒人「テメェ・・・・・・恥ずかしさのあまり二度とここにこれないくらいにボッコボコにしてやる!覚悟しな!!!」
「うおおお!あのチビ挑発しやがった!!」
「始まるぞ!!1on1!!!」
「あんな奴吹っ飛ばしちまえ!!!」
「怪我すんなよチビー!!!」
男性「っ・・・」
.
.
ダムッ…ダムッ……
黒人「後悔させてやる・・・!!」
貴「・・・」スッ…
まずはディフェンス。2mもある奴が目の前でドリブルをしてるだけでも圧が凄くて退きたくなる。
俺の身長は中学の時で成長が終わってしまい、177cmで止まってしまった。女子の平均身長なんて簡単に通り越すくらいだが、プロバスケ選手を目指すんだったらもっと欲しかったっていうのが本音。
だけど、そんなことで嘆いてなんていられない。今ある武器で戦うことこそがプロへの道なのだ。
高身長に釣られて重心が下がりきらずに浮き足が立たないよう、しっかりと地に足をつけて自分のディフェンススタイルを維持する。そして・・・相手の動きをよく見るんだ。
ダムッダムッ!!!!
動いた・・・!
流石は本場。日本であまり見ることの出来ないトリッキーな動きでいとも簡単に俺のディフェンスをすり抜けてダンクをかました。ギャラリーたちも盛り上がる。
男性(やっぱり勝てっこない・・・!)
黒人「んだよ!いい感じに勝負挑んできたかと思えば大したことないなー!ガハハハハ!!!」
貴「・・・フゥッ・・・・・・」
相手を見てこそ・・・俺は真価を発揮する。
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nssk(プロフ) - 待ってましたー!!!!!!✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。 (2022年9月9日 18時) (レス) @page29 id: f1d6119958 (このIDを非表示/違反報告)
伊万里 - はじめまして、黒バスにハマって読んでみてよかったです!私の中で最高でした。 (2022年7月25日 16時) (レス) @page26 id: 34cb1a8404 (このIDを非表示/違反報告)
maichametamtam(プロフ) - 最新の再開は検討していますか?最新が出来たらして欲しいです!お願いします! (2022年7月20日 23時) (レス) id: dd065062e2 (このIDを非表示/違反報告)
runa(プロフ) - だおさん本当にお久しぶりです!イラストも見ることが出来てめっちゃ嬉しいです!10年は余裕で待てますのでだおさんのペースで更新待ってます♡ (2022年1月14日 3時) (レス) @page26 id: d48379a1c1 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - お久しぶりです、お帰りなさい!またお時間がある時にでも更新してくださればとても嬉しく思います。応援しています……! (2022年1月9日 20時) (レス) @page26 id: 0ceab624dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2019年2月1日 20時