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アメリカ物語97 ページ3

〔ナッシュside〕








ナッシュ「・・・お前、名前は?」


貴方「俺はみんなが言ってた通り、ダリアさ。」


ナッシュ「違う。」


貴方「!」


ナッシュ「お前の・・・本名だ。」










.










これは、ただの興味だ。



一過性であって、暇つぶし。



こいつの仲間も言っていた。こいつは最近になってアメリカにやってきたのだと。何度も言うが、これはただの興味に過ぎない。奴は目を真ん丸くしてこちらを見ていたが、笑みを浮かべながら口を開いた。










貴方「俺は・・・白咲Aって言うんだ。」


ナッシュ「白咲・・・A・・・?」


貴方「あー・・・自分から話したことはなかったんだけど、日本からやってきたんだ。」








頭をかきながら照れくさそうに答えた奴を見て溜息が出た。よりにもよってサルのいる国から来たのかよ。俺が毛嫌いする国だ。あたかも俺たちのバスケを真似するようなサルのプレイを見るだけで苦虫を潰したような顔をするくらいには嫌だった。



でもこいつは・・・。










貴方「・・・ん?どうして何も喋らないんだ?」


ナッシュ「・・・いや。」









よそう。



こいつに"サル"と呼称を付けるのは。











貴方「・・・まあお前も名前で呼んでくれそうだから、俺もそうするわ。ナッシュ・ゴールド・Jr。ナッシュって呼んでいいか?」


ナッシュ「!・・・知ってたのかよ。」


貴方「中学の時に1度Jabberwockの試合を見た事があるんだ。お前のあの時のプレイすげぇイキイキしてたから覚えてる。」


ナッシュ「中学のときか・・・」









あの時は・・・楽しかった。それに尽きる。



自分よりも強い奴に挑み、ギリギリの試合を強いられつつもそんな奴らを負かしていくあの感覚がたまらなかった。バスケにのめり込んでた時期といえよう。



だが・・・



魔王の眼(ベリアル・アイ)を開眼してからは・・・。










貴方「どうして今は乱暴じみたプレイをするんだ?」


ナッシュ「チッ・・・なんか文句あんのか?」


貴方「文句とかじゃなくて、プレイヤーとして当たり前だろ?どうして才能溢れるお前が賭けバスケなんかやってんだ。」


ナッシュ「お前には関係ねぇ。」


貴方「・・・っていうのは置き前なんだけど。」


ナッシュ「!」


貴方「分かるぞ、お前の気持ち。」









笑顔を貼り付けていたこいつは、



あの眼を開きながらこちらを見つめてきた。

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だお(プロフ) - みさん» わぁ…!!!!気付いたらお互い大人になってましたね(;▽;)こんなに何年も経った後にまた読んでいただけて嬉しいです…!!ありがとうございます(*´˘`*) (11月18日 21時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 今年21になります、この作品を読んでいたときは中学生でした。久しぶりに一から読み直してやっぱりいいお話だと改めて感動しました( ; ; )私が最後に読んでから結構お話が進んでてすごく嬉しかったです。これからもずっと応援してます!! (11月17日 13時) (レス) id: ecada4069d (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - 黒猫ニサナさん» ありがとうございます!(˶ᐢᴗᐢ˶) (8月30日 20時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫ニサナ(プロフ) - 更新嬉しいです!! (8月16日 18時) (レス) id: d9091632c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だお | 作成日時:2023年8月15日 15時

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