アメリカ物語95〈しつこい奴〉 ページ1
〔ナッシュside〕
次の日_______
貴方「あ!!きたか!!」
ナッシュ「・・・」ピシャッ←扉閉めた
貴方「うぉい!!」
.
さらに次の日________
貴方「今日こそは!!勝負しようぜ!!」
ナッシュ「・・・(怒)」ピシャッ←扉閉めた
.
またさらに次の日_______
ナッシュ(・・・・・・今日は・・・いないか?)
貴方「ふっふっふっ・・・いるんだなぁこれが!」
ナッシュ「!」
貴方「諦めて俺に付き合え!!」
ナッシュ「〜っ(怒)」ピシャッ←扉閉めた
.
.
このくだりを続けて早1週間が経ってしまった。
俺に何度も断られようが負けじと首を突っ込んでくるあのチビに嫌気が差してきた。今日はもう武力行使だ。いつもやってるみてぇに1発殴っておけば怯えて二度と来なくなるだろう。
そんなことを考えながら、ガラス越しの扉から体育館の中を覗き込んだ。案の定、先に来ていたチビ野郎はドリブルをしながらゴールへと向かっていった。
俺の事を目にするとうるさ過ぎる声量で声をかけてくるが、練習にのめり込んでいるあいつは違った。一つ一つ丁寧に動きを確認する姿は、まさに無駄のない洗練された動きだ。それにしても、何故あいつは・・・攻めの姿勢ばかり練習しているのだろうか。
前回戦った時にも感じたが、あいつは味方を生かしたプレイに特化している。PGってのはまさにその役割だ。それができてるってのにあの小さな体でオフェンスをしようとしているのか?
疑問が勝手に胸の中で膨らんでくる。
それと同時にイラつきさえも覚えて、乱暴に扉をこじ開けて体育館の中へと足を踏み入れた。急な音に驚いたチビ野郎だったが、俺の事を視界に入れるといつも通りキラキラとした眼差しをこちらに向けてきた。
貴方「お前・・・!やっと相手してくれるのか!?」
ナッシュ「相手じゃねえ。お前をここから追い払うために来たんだ。毎日毎日ここに来やがって・・・。うんざりなんだよ、さっさと失せろ。」
貴方「そんなこと言われてもなぁ・・・」
ナッシュ「・・・・・・5点先取。」
貴方「!」
ナッシュ「取れなかったらお前は出ていけ。」
殴って終わらせるはずだったのに・・・
思わず口にしてしまった提案。
何をしてるんだ、俺は・・・。
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だお(プロフ) - みさん» わぁ…!!!!気付いたらお互い大人になってましたね(;▽;)こんなに何年も経った後にまた読んでいただけて嬉しいです…!!ありがとうございます(*´˘`*) (11月18日 21時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 今年21になります、この作品を読んでいたときは中学生でした。久しぶりに一から読み直してやっぱりいいお話だと改めて感動しました( ; ; )私が最後に読んでから結構お話が進んでてすごく嬉しかったです。これからもずっと応援してます!! (11月17日 13時) (レス) id: ecada4069d (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - 黒猫ニサナさん» ありがとうございます!(˶ᐢᴗᐢ˶) (8月30日 20時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫ニサナ(プロフ) - 更新嬉しいです!! (8月16日 18時) (レス) id: d9091632c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だお | 作成日時:2023年8月15日 15時