【超弾丸論破２】超高校級の道化師は絶望という名のルールを打ち砕いた (ページ10)

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絶望トロピカル⑧ ページ10

日「・・・え？」

先ほどまでいたモノクマが、ぴたりと動きを止めた

モノクマが、銅像に張り付いた

いや、刃物か何かが突き刺さって、張り付いているのか？

貴「あんまり怒らせないでよ、ねぇ？何がしたいの？」

モ「うぷぷ・・・流石だね！ナイフ投げの腕も超高校級なんだね！」

貴「感想なんて聞いてない」

モ「んもーう、はしゃいじゃって・・・まだしおりに書いてなかったからいいけどさぁ？学園長への暴力は禁止なんだよ？」

貴「・・・チッ」

空野は渋々、構えかけていた数本のナイフを納めた

モノクマも、自ら突き刺さったナイフを抜きとり、地面に降り立つ

貴「私・・・ホテルに帰ります。モノクマ、もう用事ないでしょ？私のような、奴には」

モ「そうだね！キミは問題ないから帰っていいよ！」

日「おっ、おい！！空野！！」

空野は俺の言葉を無視して、ホテルの方へと歩いて行った

俺が追いかけようとしたが、モノクマが行く手を阻んだ

モ「だめだよ～！オマエラにはまだ忠告してないことがあったからね！！」

十「忠告・・・だと？」

十神が眉をひそめてモノクマを見た

モ「そうそう。だいたいなんでお前らは空野さんを抜かしても16人いるのかね？予定では15人のはずだったのに・・・わかった！オマエラの中に裏切り者が紛れてるんだッ！！」

日「はぁ？裏切り者！？」

西「そんなの、さっき帰った空野おねぇじゃないの！？なんであいつを抜かすのさ！」

モ「空野さんは裏切り者じゃないのです！ボクが責任を持って証言します！」

左「なおさら妖しいだろ！！」

モ「とにかく！この中、空野さん以外のオマエラの敵がいるってこと！」

モノクマは怒りながらもそう叫んだ

モ「裏切り者に殺されたくなかったら、早めに誰かを殺して島から出た方がいいんじゃない？」

その言葉が出た瞬間、誰もが息をのんだ

もし、ほんとうに、裏切り者がいたとすれば、

という、周囲のみんなを疑う、眼を互いに向けあいながら