【超弾丸論破２】超高校級の道化師は絶望という名のルールを打ち砕いた (ページ7)

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絶望トロピカル⑤ ページ7

主人公side

貴「・・・無知って、うらやましいな」

不意にそうつぶやいた

何も知らない彼らは、何も知らずに海辺ではしゃいでいる

貴「知ってからの絶望、何も知らなかったからこその絶望、知ることを怯える絶望・・・

それを感じようとしても私は、成りきれない・・・」

雲ひとつない青空を見上げた

貴「どうして、だろうね」

太陽の光がまぶしい。その癖に、その太陽は私の肌を焼きつけることはなかった

しかし、その状態は長く続くものではなかった

貴「ッ・・・！」

次第に雲行きが怪しくなる

ついには、今にも雨が降り出しそうな天候へと変わった

ウ「ま、まさか・・・どうしてでちゅか・・・！？」

貴「ﾁｯ・・・この野郎！」

私はウサミの嘆きを無視して、ジャバウォック公園に走った

貴「くそ・・・やっぱりその程度で朽ちるはずがなかったのね・・・！」

白と黒のクマのシルエットがが頭に浮かぶ

すると島の各地のモニターが何かを映し出した

『うぷぷ・・・オマエラ！至急ジャバウォック公園までお集まりくださーい！』

陽気で明るい声、

その癖になぜかおぞましいほどの恐怖を全身に感じた