【stpr】こんなダメ人間に恋したとか本気ですか？

ダメ人間4 ページ6

さ「俺もあがった〜」

首元にタオルをかけて抱き着いて来ようとする桃山くん

おでこを手のひらで抑えて阻止する

『ダメ。ほら、濡れてるから乾かそ？』

ドライヤーをもってあぐらをかくと嬉しそうに足の間に座った

さ「こうして貰えるなら・・・、ね、ダメ？」

そうして上目遣いで見上げてくる

『うっ・・・！』

その可愛らしさにちょっと、ちょっとだけきゅんとした

暫く悶えていると痺れを切らしたのか桃山くんが私の頬を両手で包み込む

さ「いいの？ダメなの？」

『いい、です・・・』

じっ、と見つめられ熱くなった頬を片手で冷ましながらドライヤーを手に持った

さ「うむ、よろしい。乾かして？」

『はいはい』

誇らしげな桃山くんの髪に風をあてて乾かす

ふわふわだけどサラサラな髪の毛は風をあてる向きに沿って揺れる

『どう？きもちい？』

そう言ってそよそよ揺れる髪の毛を櫛でときながら尋ねた

さ「うん、ちょうどいい」

目をきゅっ、とつぶるさとみくんは猫のようだった




後日談的な

『桃山くんドライヤーの風嫌いなの？』

さ「嫌いじゃないけど、なんで？」

『ドライヤーの風当てる時目つぶってたから』

さ「え、あれウィンクのつもりなんだけど・・・」

『両目閉じてたけどそれについては・・・』

さ「のーこめんとっ」

『かわいく言えば許されると思ってるでしょ。許すけど』

さ「許すんだ」

『かわいいは正義！』

さ「ふっ」

『鼻で笑うな、おい』




ーーーー
猫がジー、っと見つめてきた後両目ウィンクすると好きの意味になるらしいですね。
私は姉に卵ボーロをもらったので食べているのですがやっぱり好きじゃないな、と再確認しました

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