【stpr】こんなダメ人間に恋したとか本気ですか？

ダメ人間42 ページ44

な「えっと、それマジのやつ？」

こちらに意見を求める七森さん

こくり、と控えめに頷くと皆が固まる

る「ゴール、早かったですね・・・」

苦笑する黄瀬さんに同調するように橙井さんが頷く

ジ「何が何やらって早さやった」

莉「でもまずはAちゃんおめでとう！そして経緯を説明してくれるよね、さとみくん」

くいっ、と会議室を指差しさとみくんに圧をかけるりーくん

私を祝福した時の可愛さをどこにやったんだよ、と言うくらいの変わりようだ

しかし皆はその事を気にも止めずさとみくんを連れて会議室に消えていった

一人たたずんでいると菊地さんが声をかけてくださる

菊「彼女さんになって大変なことが増えるでしょうからいつでも頼って下さいね」

あの、後光が差して見えるのはもしかして幻覚ですか？






さとみサイド

な「さて、さとみくん。まずはおめでとう。」

こ「おめでと、よかったじゃん」

る「末長くお幸せになって下さいね」

莉「Aちゃんのこと泣かせちゃダメだよ」

ジ「困ったことあったら言えよ」

なーくんが柔らかく微笑んで祝ってくれる

皆もそれに続くように祝福の言葉をかけてくれた

さ「おう、ありがと」

素直に感謝を告げて話は本題へとうつる

な「さとみくんも分かってるだろうけど、さとみくんのリスナーさんは多分孤月さんを良いように思ってくれない」

さ「うん」

分かってはいた

リスナーさんにAと付き合っていることを話したらどうなるか

な「もちろんさとみくんたちを応援してくれる人もいると思う。けどしてくれない人が殆どだよ」

さ「っ、うん」

こ「孤月さんに危害を加えようとするやつだっているだろうし」

ころんがいつになく厳しい目でこちらを見つめる

る「かと言って黙っているのも逆効果です」

さ「それも分かってる」

莉「だからちょっとずつ、ちょっとずつ、外彫りを埋めないといけない」

莉犬が少しアドバイスをくれた

外彫りを少しずつ・・・

考えているとジェルが具体例を出してくれる

ジ「例えば、急に付き合いましたー！やと皆驚くし怒るから、進展中みたいに見せんねん。
初恋の人に再会しました！とか、デートに誘えました！とか」

さ「ふむ」

な「それで反感が全て消えるって訳ではないけど、少なくとも応援の声は増える。
あとはさとみくんたち次第。俺らもさとみくんたちのこと応援するよ」

さ「ありがとう、頑張ってみる」

皆と出会えたことにより感謝した日だった


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