けじめ ９ ページ9
目を覚ますと太宰幹部が横にいるものだから驚いた。
何があったかは察してほしい。
もう少し寝ていたい所だが残念ながら今日は仕事だ。一応服は着せて置いてくれたので、拠点の方のシャワールームを借りよう。
隣で眠る太宰幹部のおでこに手を当てると熱は下がっていた様だ。
どうやら運動すると風邪が治ると云うのは本当らしい。
其れに此の人は何回も自 殺未遂を繰り返している。見た目に反して物凄い
太宰幹部を起こさぬ様にそっと布団から出ようとすると手首を掴まれた。
「私を置いて何処に行く気かい？」
『太宰幹部…』
布団の中に再び引きずり込まれる始末である。そして服の中に手を入れて腰を撫でる。
『し、仕事ですっ』
「勝手に行こうとした罰だよ」
太宰幹部は深く接吻をした。
朝だからなのか、何時もより呼吸が続かず視界が軽くぼやけて意識が朦朧としてきた。
太宰幹部は唇を離すとお互いを紡ぐ銀の糸が出来た。
更にその行動は太宰幹部の加虐心を酷く煽った様で髪の毛をかき分けて耳の中へ舌を差し込む。
直接伝わる水音に此れは何かの拷 問かと思ってしまう。
『あああ朝からはやめてください！』
私は無理やり布団から出て太宰幹部から距離を置く。
『抑も今日も私は仕事があるんです』
「へえ…云う様になったじゃないか。
仕事って中也の補佐でしょ？」
『はい。ですのでお休みする訳には
んぅ!?』
今度はプラトニックな触れるだけの接吻。
何回か角度を変えて接吻をされた後、太宰幹部は首領に直談判しに行くと仕事着を着た。
何でも、
「中也より位が高い私には何故幹部補佐がいないのだろう」
と。
私はシャワーをお借りし、身体を拭いて仕事着に腕を通す。
太宰幹部に朝食か何か用意しようと台所をかりようとすると急にゆらりと天井が回り、そのまま床に腰をつく。
大して動いていないのにも関わらず荒い呼吸。
暖房がついているのに寒気のする身体。
そして若干かいている汗と熱っぽさ。
『…』
逆にあれほど密着しておいて移らない訳がないだろう。
風邪をひいた____________
・
お知らせ＋URL貼りました 2018.6.17→←けじめ ８
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nemucan427(プロフ) - 桜雪さんはじめまして！この作品面白くて大好きです お手数ですがパスワードを教えていただけないでしょうか？ (9月1日 21時) (
レス) id: 8afaa5b029 (このIDを非表示/違反報告)
なずな(プロフ) - 桜雪さんはじめまして！とても面白かったですよろしければパスワードを教えて頂きたいです (2023年3月28日 11時) (レス) id: 77590b4a4c (このIDを非表示/違反報告)
アルルの「 」 - 太宰さんの歪んだ愛し方が本当に大好きです・・・！！ (2023年3月13日 1時) (レス) @page41 id: a35ce8017e (このIDを非表示/違反報告)
嶺亜(プロフ) - 桜雪さんはじめまして!!作品とても面白かったです。よろしければパスワード教えていただきたいです。よろしくお願いします。 (2023年2月5日 18時) (レス) @page10 id: be050932d4 (このIDを非表示/違反報告)
霞奈斗(プロフ) - この作品に出会ったばかりなのですが、とても面白く続きを読みたいです！パスワードを教えて頂くことは可能でしょうか...？( ˊᵕˋ ;) (2023年2月5日 8時) (レス) id: c32082b1c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪
| 作成日時：2018年3月29日 13時
