けじめをつけさせてあげるよ【文豪ストレイドッグス】

けじめ ８ ページ8

シャワーを浴びてこいと、その細い腕に押されて怠い身体を動かして風呂場まで行く。


タオルと着替え置いておきますね、とドア越しに澄んだ声が響いた。


Aの件で数日間眠れず、やけ酒した後真夜中に入水に行ったら体調を崩した、と云ったら君はどんな反応をするであろうか。


怒るか、それとも自分を責めるか____何方にせよあの子ならどっちでも可愛いかな。
抑も一人暮らしの男の家に来ると云うことは自分は何されても良い、と云っているも同然だ。



却説__どうしてやろうか。


私がシャワーから出ると部屋はすっかり片付いていた。


部屋中に散らばっていた書類は綺麗に整頓されてあり、衣類やシーツは洗濯をしている最中だった。
こんな短時間で凄い、と素直に感心しているとひょっこりとリビングから顔を出した。


『他の事は私に任せて病人はちゃんと休んでください』


私を寝台に寝かせるとAは何か欲しいものはありますか？、と問うものだから私はAを引き寄せて布団の中に潜らせて押し倒した。


そして耳元で囁いた。



__________君が欲しい。


と。





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この話は番外編に続いております。

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