ナメクジちゃん ページ27
すると、近くに小学生が通りかかる。
《見てあの子、今日も同じ服着てる〜きったなーい！》
〈あの子さァ〜いつも暗いし寂しいっていうかァ〜なんか臭うよね…！〉
《キャハハ、ダメだよ。可哀想じゃん！》
キャハハ！とその女の子達は笑いながら通りすぎていく。
イジメか…？
その後ろに、1人だけポツンとトボトボと歩く女の子がいる。
女の子達がイジメている相手はこの娘のことだろうか。
《あ、ちょうどいいところにいた！ねぇ貴女のこと、ナメクジちゃんって呼んでいい？
だってさ、クラスでも浮いてて暗くてトロくてナメクジみたいじゃん？》
〈あっいいねぇー！ピッタリだよ、ナメクジちゃん！〉
《ナーメクジ！ナーメクジ！》
…なんて可哀想なんだ…！
これは、れっきとしたイジメだろう。
「…チェック・メイト。」
私も流石に見ていて怒ったので、ちょっとイタズラをしかけることにした。
イジメている女の子達の可愛い服がドロドロに溶かしていく。
《ぎゃあー！パパに買ってもらった服がァ！！》
〈何っ！？どうなってるのォ！！〉
《嫌ァーー！》
女の子達は、怯えて逃げて行く。
射程距離を外れたから、そのうち服は戻るだろう。
これぐらいやってもどうせあの子たちはイジメをやめないんだろうけどちょっとスカッとした。
けれどイジメられていた"ナメクジちゃん"は、何も驚きもせずにその子たちを見つめている。
目の前でこんなことが起きたのに、驚かないのか…！？
そして"ナメクジちゃん"がこちらをみて、深々とお辞儀をし、背中を向けて走ってしまう。
ーー！？
何故、私が助けたのだとわかったのだろう。
もしかして…この娘、スタンド使い…？
もう一回"ナメクジちゃん"を見ようと探したが、その姿はもう何処にもなかった。
「紀乃、バス着いたぜ。」
『え？あぁうん…』
バスからナメクジちゃんを探したが、やはり見つけることはできなかった。
うーん…スタンドが見えてるのかな…？
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-ポン酢→(プロフ) - あんころもちさん» ありがとうございます！とっても励みになりますー！！これからもよろしくお願いします〜！！ (2018年5月8日 18時) (
レス) id: 21daf65d6d (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - 続編おめでとうございます！これからも更新頑張ってください！ (2018年5月7日 7時) (レス) id: beb861d356 (このIDを非表示/違反報告)
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