俺なんて… (ページ1)

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イチページ1

とある学校で起きた物語

普通くらいの顔で
普通くらいの成績の

高校２年の男子
櫻井翔がいました

翔｢いってきまーす｣

翔母｢いってらっしゃい｣

お母さんに見送られて
徒歩で1５分の所にある
嵐山高校に通う

いつものように見慣れた道を
歩いていると

コツコツコツ

ふと後ろから足音が――…

急いで振り向くが
そこには誰もいない

翔｢気のせいかな…｣

そう思い再び歩き出すと

また―――

コツコツコツ

足音が聞こえる

翔｢なんなのっ!?｣

怖くなり早足になると
足音も早くなる

足音を止めて振り向く

すると後ろからー―…

｢わっ!!｣

翔｢………｣

｢そこっ驚くトコロっ｣

はぁまたこいつか

翔｢誰が驚くか
いつもされたら慣れるわ
雅樹いい加減にしろよ｣

同じ高校生に通う俺の親友
雅紀はイタズラ好きで
いつも俺に何かしかけてくる

初めは驚いてたんだけど

翔｢もういい加減に止めなよ？(笑｣

雅｢そうだね
翔ちゃんには効かないみたいだし
やめるわ(笑)｣

翔｢おれ基準かよ｣

雅紀と喋りながら歩く

あっという間に学校についた

翔｢おはよー｣

ザワザワ

雅紀以外に友達のいない俺は
クラスメイトの声にかき消された

雅｢おっはよーさん♪｣

｢おー雅紀おはよー｣

｢おはよっ｣

いいなぁいつも返事がもらえて…

ボーと考えながら席についた

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