【◇】青道のマネしてます

#44 ページ44

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地獄のような天国のような薬師の練習時間も終わり、私はみんなより一足先にホテルに行った。



いやだって真田くんは投球練習で無駄にボールいっぱい使うわ

ミッシーマはわざとっぽいミスで外野まで私を走らせるわ

秋葉くんは全体的に地味な嫌がらせをしてくるわで疲れたんだもん。


なんてぐちぐち思いながら部屋に入り、服を脱ぎ始めた。

シャワーを浴び、一通りしてから湯船に浸かる。

体が温まったところで体を拭き、薄いピンクの下着をつけた。

ふと鏡が目に映り、決して悪くはない自分のスタイルを見つめる。


『そんなに貧乳かなぁ…』


胸をつついてみた。

……柔らかい。

こんな馬鹿なことをしてる自分が恥ずかしくなって服を着ようとしたら、ガチャッと扉が開いた。

貴子かと思って見ずにいたら、貴子の声とは程遠い低音ボイスが聞こえた。


「…A、さん…」

『……へ…』


そこには、顔を耳まで赤くさせたはるっちと雷市くんという赤面組が立っていた。


『…んなっ…！』

「ごめんなさいごめんなさい！そういうつもりじゃなくて！」

「ピ、ピンク…」

「ノックしたんですけど誰も出てこなかったから…」

『わ、分かったから出てってぇえ！！』


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『見られた……しかも風呂上がりの格好を…』

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