【◇】青道のマネしてます

#36 ページ36

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「……なにしに来たんすか」

『倉持くんと愛を育みに♡』

「帰れ」

『嘘ですごめんなさい』

「嘘でも帰ってください」

『オイ』


倉持のお部屋なう。

ついでに御幸と沢村と降谷も。


「Aさんってお団子できたんですね」

『サウスポーみんなまとめて縛り上げるぞ』

「俺の貴重な左手になにをしようと！」

『え〜…沢村の左手よりノリの右手の方がいい…』

「なにこのぶた超失礼！！」

『どっちがだよ！！』

「Aさん眼鏡の度どれくらいですか？」

『…知らない。けど相当悪い』

「そりゃいつもあんな行動してたら目も腐敗していきますよね」

『御幸、表へ出な』

「ちょっと失礼」


御幸は私をスルーし、私の眼鏡をかちゃっととった。

はっきりとしてた視界が一気にぼやけた世界になる。

誰が誰なのかさえこの距離で分からないこの視力。


『御幸眼鏡返して！』

「やっぱこっちの方がしっくりきますよ」

『もっと違う時に言って欲しかった！』


ベットの上でなげくと、誰かがギシッと私に覆いかぶさってきた。

「御幸？」と聞くと「降谷です」と返ってくる。


「Aさん…」

『な、なんでしょう…』


なぜかじりじりと近づいてくる降谷から少しずつ下がる私。

顔が近い。

約10cmの距離でいくらこの視力でもイケメンなお顔がバッチリ見れる。


「…Aさん…」

『降谷、近い…』

「Aさん…」

『は、はい…』

「………………Aさん」

『いやだからなんだよ』


思わず頭をベシッと叩く。


「意味分かんねえw」

『心臓に悪い』

「…先輩の顔が綺麗だったから…」

「「「『え。』」」」


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『恐るべし天然記念物…』
「ヒャハハ！眼科勧めてやらねえと」
『オイ元ヤン』

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