#34 ページ34
.
『あ、15分過ぎてる』
ストップウォッチを見ながらぼそりとつぶやき、グランドで走ってる選手に「終了でーす」と言った。
タオルとドリンクを渡しながらふぃとため息をつく。
そんな私に成宮くんが近づいてきた。
「Aさん…なんか長くなかった?」
『あ、うん、ごめん。気づいたら19分になってた』
素直にそう言う私に「はぁッ!?」と怒りながらタオルをぶん投げてきた。
おい、関東ナンバーワンサウスポーが投げるタオルはいてぇんだよ。
今絶対時速140kmはあったよ。
「あんた…走らせるよ」
『ごめんね白河くん。そんな死んだ鰯の目で見ないで』
「お嬢…お仕置k『いくら払えばいいですか?』最後まで言わせてくれ」
15分完走でストップウォッチと記録を書いていたのだが、意識がお花畑にいってしまって気づいたら19分になってたのだ。
「Aさんまじでありえないッ!なんなのこのぶた!」
『今ぶた関係ないでしょ』
「ぶーたぶーた!!」
『先輩命令黙れ』
「ぶた娘!!ブースブース!!」
『原田くんそのクソガキちょっとこっちによこしなさい』
原田くんに微妙に隠れながら言う成宮くんをキッと睨みつけながら言った。
それに対してべぇっと舌を出してくる。
私もべぇっと出し返してやった。
「お嬢も坊やもまだまだ子供だな」
『私より年下だってこと忘れてない?』
「あー、そうだったねオバサン」
『誰がオバサンだコラ。縛り上げるぞ白頭』
「あつ…部屋戻りたい…」
『なになにお風呂はいるの白河くん!?背中流そうか!?』
「死んでしまえばいいのに」
『白河くんが私に大好きって言ってくれたらいくらでも死ぬよ!』
「殺したい」
『ひどいこの子』
「木下、青道が泊まるホテルはどこだ?」
『稲実と一緒だと思う。やったね、樹くん同じ屋根の下で寝れるよ』
「うわ俺らかわいそう。こんなぶたと同じホテルだと思うと吐き気が…」
『そこまで全否定されるともういっそ清々しいくらいだね』
「Aさん、顔が尋常じゃないです」
.
.
『稲実にいると私が何年生か分からなくなるんだけど…』
「ねぇー、テーピングしてー。あ、ごめんごめんぶたには無理かーあははー」
『オイそのチャラついた白頭めちゃくちゃに刈るぞ』
347人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃福(プロフ) - 私福井県生まれ福井県育ちなので、はよしねまでびっくりされるのめっちゃわかります!! (2019年11月21日 8時) (レス) id: 66127a5497 (このIDを非表示/違反報告)
朝霞 - 勘違いならすみません…でも似てる部分が多くて… (2018年5月21日 10時) (レス) id: 277a851dae (このIDを非表示/違反報告)
朝霞 - 他の作品の盗作ですか? (2018年5月21日 10時) (レス) id: 277a851dae (このIDを非表示/違反報告)
でびるどーる - オオムラサキさん» マジですかありがとうございますー!他作品も見てくれてるなんて超嬉しいですっ…!不定期更新ですが頑張ります!! (2017年9月5日 21時) (レス) id: bcb3d65f76 (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ - でびるどーるさんの作品大好きです!倉持のと美男美女も全部見ました。最高でした。これからも更新頑張ってください!! (2017年8月30日 20時) (レス) id: 9910ac75da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:でびるどーる x他1人 | 作成日時:2017年5月21日 20時