【◇】青道のマネしてます

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『ふっざけんなよ合宿。意味分かんねえよ合宿…！』

「先輩怖いです…」


私がこうなってる理由。

それは…


「えぇ〜、俺Aさんじゃなくて藤原さんとかがよかったなぁ」

「吉川さんは可愛いのにね」

「…くだらない」


稲実のマネージャーに飛ばされたからである。

三校のうちマネージャーをとってるのは青道だけで、合宿期間の間順番にいろんな学校のマネージャーをすることになったのだ。

それで初っ端から嫌な稲実。

いやどこ行っても地獄だけどさ。


『なんで稲実の2年ってこんなに生意気なのが多いの？樹くんと原田くんしか頼れる人がいないじゃない…！』

「そ、そうですね…。じゃあ私、薬師に行かなきゃなんで…」

『待って春乃行かないでぇ！』


しかも1人で稲実を相手。

つら。


「俺ら練習してくるからさっさとドリンク作っておいてよねー」

「このぶた本当に使えるの？」

『ちゃんと働きますよーだ！』


しっしっと失礼な2年達を追い払い、ドリンクを作り始めた。

しばらくして、ふと猫の鳴き声が聞こえた。

グランドからは見えない裏の方に行くと、2匹の猫がじゃれ合っていた。


『……可愛い…』


近寄っても逃げないし、撫でるとスリッと顔を寄せ付けてきた。

おう、可愛いな。襲っていいかい。


『…なんか御幸と成宮くんに似てる』


顔がじゃないよ？

行動的にね？似てる。


『じゃあカズヤとメイって名前にしようか』

「にゃーん」

『おー、嬉しいか〜。よかったにゃ〜』

「にゃ〜にゃぁ」

『にゃ〜。いい名前にゃね〜？』

「にゃあん」

『可愛いにゃ〜。頭にゃでにゃでしてあげるにゃんよ〜』


.



.


「なにあれ可愛いんですけどォ！」
「にゃ、にゃでにゃで…！」
「…カルロきもい」
「(Aさん天使まじ天使やばい理性おかしくなるよこれなににゃんってしかも見えないところで猫と遊ぶとかやばいからまじでやばいから俺の心にハートの矢がクリーンヒットしますよこれ誰か助けてAさん好き)」
「今なら樹が考えてることがわかる」

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