【◇】青道のマネしてます

#21 もし女になったら(3) 青道ver ページ21

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『りょ、亮介……む、胸ちっさ…』


思わず出てしまった言葉に慌てて口を抑えるも、それは亮介の耳に届いてしまっていた。

ああ…せっかくの可愛い顔がその笑顔のせいで台無しに…


「ごめんねA、なんて言ったか聞こえなかった。もう一回俺にも聞こえるように言ってくれる？」

『え？いや胸ちっさいと…』


あ。

言っちゃったよぉお！

なにやってんだ私ぃい！！


「ヘェ…。まさかAにそんなこと言われる日が来るなんてねぇ？」

『ごご、ごめんなさいぃ！』

「調子に乗んないでよ…ねっ！」


亮介は一瞬身をよじらせ、ガッと私の胸を両手で掴んだ。

あまりの突然のことに固まる。

これ…亮介(♂)だったらとんでもない行為だよね…？


「………」

『あ、あの亮介…』

「………」

『痛いんですけど…』

「………」

『あの、謝りますから今にも胸引きちぎりそうな力で掴まないでください…』


あっちもあっちで固まり、私にチョップをかましてからやっと離れた。

ため息をついてから私はべぇっと舌を出し、そのまま学校へと向かった。

1年トリオ、東条くんに金丸、それにあの3年。

ここまでくればどうせ次はあれだろう……


「あ、Aさん」


ほら来た。


『…なによ御幸…』


現れたのは、やっぱりスカートを履いた御幸と倉持だった。

顔だけはいい御幸はスカート着こなしてるし倉持はヤンキーっぽく着崩していた。


「今日もない胸ゆらして頑張ってますね♪」

『それ隣の元ヤンに言ったら…？』

「Aさん覚悟はできてますか？」

『嘘だってば』


倉持の怒りをしずめていたら、御幸がスクールバックをガサゴソ探っていた。

首をかしげると、御幸はあちゃーと一言。


「Aさん、持ってます？」

『え、な、なにを？』


なんか嫌な予感がした。

見た目ごつくても一応なぜか女子。

みんな胸もある。っていうことは体も…


「ナプk『御幸ファンが怒るからやめろォォォ！！！』え？」

「Aさん？御幸はただナプk『倉持ファンからクレームがくるのォォ！！』はぁ？」


ああああ！！

想像しちゃうからやめてぇええ！！！


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.


「なぁ…俺なんか変なこと言った？」
「分かんねえ…」

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