【wrwrd】ボクに教えてください！【zm】

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『なんとまあ大きい建物にお住みで...』

バイクを地下の駐車場に停めてエントランスに行く
自慢じゃないがこれでも金は余るほどある
ほとんど使わないからと言った方が正しいが

エレベーターに乗り込んだ
俺の部屋は50階だからまだまだ先だ

zm「なあ天使」

『なんでしょうか』

zm「俺本当に死ぬんか？」

『はい』

zm「...どうやって？」

『えっ』

天使はこれ言ってもいいのか？と悩んでいる

zm「そんなに変な死に方するん？」

『いえ、変というかなんというか...』

zm「もったいぶらずに言えや」

『...聞いてもちゃんと死んでくれますか？』

zm「わかったから」

『ゾムさんの死因は
自 殺
と書いてあります』

zm「は？俺が？」

意味がわからない
自 殺って...

すると、50階についてしまった
何も考えられずに部屋に駆け込む

天使は

『へー。オートロックなんですね！初めて見た〜』

もう疲れる...

zm「はよはいって」

『あ、お邪魔しまーすってうおおおお！』

カウンターに行き、買ってきた酒を出しながら天使に話しかける

zm「どした？」

『いえ、部屋の大きさに驚きまして...』

zm「そんなことあらへんやろ」

『少なくとも天界にあったボクの部屋よりは大きいです』

カシュッと音をたてて缶をあける

zm「...なんで自 殺するかとかわからへんの？」

『そういうのは書かれていませんね』

zm「そっか...」

『怒らないんですか？』

zm「なんで？」

『ボク、あなたを殺しに来たんですよ？』

zm「...なんでやろなぁ」

怒るも何も、俺は生き続けたいとはあまり思わない
さすがに言われたときは驚いたけど
そっちから迎えに来てくれるのはむしろ本望だ

『あ、そういえば腕だしてください』

zm「え？なんで？」

『怪我していたでしょ？治します』

zm「そんなこともできるん？」

『天使ですから』

天使が腕に手をかざすとすっと痛みが退いていった
案外悪いやつではないらしい

zm「名前何て言うん？」

『え？』

zm「名前や名前。もしかして名前ないとか言わへんよな？」

『ばかにしてるんですか！名前くらいありますよ！Aです』

zm「Aか...よろしくな」

『...あなたは優しい方だと言いましたが撤回します。おかしい人です』

zm「えーやったら優しい人がええなぁ」

『...もしかして酔ってます？』

zm「まだちょっとしか飲んでへんわ。これが普段の感じやから慣れて」

『...やっぱりおかしいですね』

余計なお世話やと言い、ビールを飲んだ

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