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連れてこられたのは学校の敷地内だが、滅多に人が近寄らないような暗い倉庫だった
事実、私も初めて来たところだし此処までどうやって来たのかなんて分からない
「なにする気…、っ!」
私の言葉を最後まで聞かずに時沢くんは私の体を押し倒した
「さっきも言っただろう?俺を振ったことを後悔させてやるって」
「…ぁ」
服に手がかけられる
気持ち悪い
これから起こることを想像して悪魔に追われたように顔がすーっと青ざめる
「(やめて…っ!!!!)」
怖くてたまらないのに、拒否しなくちゃいけないのに
言葉が急に固い木片にでもなったように咽喉につっかかって出ない
手も脚も痺れたように動かすことが出来ない
ぷちっぷちっ
制服の第一ボタンが外れる音がいやに大きく耳に届く
いつも着替える時に聞いているのに今は嫌悪感しか感じない
「(…もう、ダメなのかな…)」
いつの間にか涙が頬を伝っていた
「あれ〜?泣いちゃったの?」
「可愛いなぁ」
にたにたと気持ちの悪い笑みを浮かべながら外した私のリボンを弄ぶ
すっと私の唇をなぞる指に稲妻が体中をかけめぐるように不気味さが駆け抜けた
私の唇から指を離した彼はそのまま一連の動きのように顔を近づけた
「(私…こんな初めてを迎えるのか…)」
絶望が込み上げてきてそっと瞳を閉じる
「ははっ、やっぱりお前も嬉しいんだろ?」
もう一度つぅ…、と頬に流れた滴
「……ぅぐ…っ!!」
「…っ?」
気配が一気に消えた
驚いて瞳をばっと見開くと何メートルも吹き飛ばされたようにお腹をかかえて呻いている時沢くんの姿
「なにが、起きたの…」
呆然としてきょとんとしていると時沢くんとは反対の方向から声がかかった
「大丈夫か…?」
ばっとそちらへと顔を向けると目の前には同じクラスの男の子が立っていた
優しく、けれど何処か困ったように微笑んでくれる彼に安堵の気持ちが胸に広がる
「松野、くん…」
口からは勝手に言葉が漏れた
そして体も勝手に動いていた
「松野くん…!!!!」
「っ…、あぁもう大丈夫だ」
ぎゅっと抱き着いた私に頬を染めながらもしっかりと抱き留めてくれた
あぁ、温かい
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ふらわー - うん、いいね！ (2016年8月19日 17時) (
レス) id: f934421393 (このIDを非表示/違反報告)
蘭世 - ギャー。私ハニワめっちゃ好きなんです！なので、カラ松バージョンなんて、嬉しすぎます！！これからも頑張って下さい(*´ω｀*)色々な作品も、見させてもらっていますよ (2016年7月29日 16時) (レス) id: e85297a57f (このIDを非表示/違反報告)
茅穂(プロフ) - ボカロ曲×アニメの小説本当に好きなんです！！！！ありがとうございます…！カラ松がかっこよくて読んでてキュンキュンしました！！第２段も他の作品も読ませて頂きます(´∀｀*)これからも頑張って下さい！！ (2016年6月8日 20時) (携帯から) (レス) id: 8fe47e0024 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - ドS一松様だー！ あざーっす！（笑） 完結おめでとうございます！ お疲れ様でした！ 次回作も楽しみにしています♪ (2016年5月21日 15時) (レス) id: 794681af9d (このIDを非表示/違反報告)
Mai☆(プロフ) - ハルさん» あざーっす!!!!!!とても嬉しいお言葉で私、死にそうです← じゃあこれからも読んで下さいますか??いい??じゃあいいから拇印だぁぁぁ!!!!(言いたかっただけ←)本当に本当にありがとうございます(●´艸｀) (2016年4月27日 21時) (レス) id: 06cb6c721d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mai☆ | 作成日時：2016年1月26日 16時
